父について思うこと②流浪の月 メサイアコンプレックス
父と言っても、ほとんど一緒に暮らした事は無く
心の距離感はめったに会わない親戚でしたが。
父について思う事、忘れないうちに
書ける事を書いてしまいます📝
去年(2022)の6月1日
私は有楽町にある某映画館にて
「流浪の月」という映画を見ました。
実は私は松坂桃李さんのファンで
正直に言うと彼の新しい出演作品を見に行っただけ、でしたが
「流浪の月」という作品に
とんでもない衝撃を受ける事になりました。
その中でも、特に
横浜流星さん演じる 「亮」というキャラクター。
賛否分かれますが、私は亮というキャラクターが大っ嫌いです。笑
広瀬すずちゃんが演じる、主人公の恋人で
表向きには好青年で良い男…ですが
実際には「家族」や「女性」「母親」に対して
かなりのコンプレックス、
劣等感、心の闇を抱えていて
それと向き合わず
仕事で結果を出すこと
彼女がいる事、早く結婚する事
表面上幸せでいれば報われると信じてる
あまり地頭が賢くない
自分の闇を隠すために好青年を演じて取り繕ってるだけの病んだキャラで…
彼女をモラハラやDVで縛り付けてるだけ
主人公(彼女)と付き合った理由も
「身よりが無くて、可哀想な人だから=自分を裏切らないだろう」
と勝手に相手を決めつけていて
主人公に対して、結婚する事
身よりの無いコイツなら絶対に自分を裏切らないと決めつけて、それに執着しているだけで
主人公に対する、本質的な愛は正直1ミリも感じられませんでした…。
亮の実家に帰ったシーンで
亮の親戚が、主人公に
「亮は可哀想な女性が好きなところがあって、昔からそれで何度も女性と揉めてる。あなたも気をつけて!」と忠告受けるシーンがあります。
親戚がグッジョブすぎた。
作中には、なかなかキツイ
同意の無いSEXシーンやDVのシーンが出てきます。
可哀想な人が好き
役に立ちたい、守りたい。
それが行き過ぎると
「メサイアコンプレックス」になります。
メサイアコンプレックスとは
他者を救う事で、自分のコンプレックスや
劣等感を拭おうとする心理を指します。
この亮というキャラクターの
メサイアコンプレックスが
私の父親に似てるんです。
先に言っておきますが
私自身は、父親から身体的なDVや虐待は一切受けた事はありません。
なので全てが亮と同じ訳ではありません。
周りの人が、そうゆう被害に遭った、という話も聞いた事はありませんが…。
私が、流浪の月のキャラクター・亮の
メサイアコンプレックスが
私の父親と似てる!と感じてしまったのは
(心理的な部分)(女性との接し方)
(自分の心の闇と向き合わないところ)
(可哀想な人が好きなところ)
です。
どこまでが本当かは分かりませんが
私の父と母が結婚した理由は
母が、実の兄(私の叔父※シスコン)や
昔付き合っていた男性から、DVを受けていて
「可哀想、助けてあげたいから」結婚した
という風に、本人達や周りの人から聞いています。
私の母は、身長が小さくて
パッと見では成人女性とは分かりません。
不審者や、変な男に
「俺が守らなきゃ!」と狙われやすいタイプです。
※いやお前も十分あたおか不審者だわ、とツッコミたくなりますが…
私の父は、母の事を
女性として好き、というよりは
母の生い立ちなどの条件や、困っているのを助けてあげればヒーロー願望が満たせそうという理由で選んで結婚したんだなぁ…というのが分かる言動が日常的にありました。
私の母を救う事で
自分の抱えているメサイアコンプレックスを拭おうとしてたんですね。
ただ、本当は私の母は強いんです。
結婚して、DVなどから解放され
私が生まれ、産後すぐに社会復帰してバリバリ働き自立し
働きながら家事育児もこなし
私の祖母の最低な嫁いびりにも耐え
やり返し、宗教も断固拒否してやらない。
スーパーウーマンですね。
それが、父親からしたら
「可愛げがない、全然自分を立ててくれない、頼ってくれない…裏切られた…」と思ってしまったようです。
メサイアコンプレックスが満たされないから。
キショ。
可哀想、弱い、自分がいなきゃダメなか弱い女と思って結婚したのに、裏切られた。
本当に愛情を持っていたら
出てこないセリフですね。
自分の父親ながら
そうやってナチュラルに人を見下している事、見下してる事に気づいて無い事にドン引きしてますが
案外こうゆう考えの男性は多いですね。
私はそんな父もメンズも大嫌いです(失礼!)
父親は、メサイアコンプレックスを満たすために
不倫をするようになりました。
父は、娘の私から見ても
ビジュアルはオダギリジョーや
ジミ・ヘンドリックスに似てなくも無い
少し日本離れした
イケメン、かっこいいとチヤホヤされるタイプの男性です。
ただ、コミュニケーション、とくに会話が苦手で
とても大人しいんです。
なんと仕事は営業で
仕事では男性相手にバリバリ話せるけど
プライベート、女性や身内には…🤦♀️
とくに会話のキャッチボールが出来なくて
自分から相手に質問出来ないし、
相手に対する期待が大きくて
せっかちで思い込みが激しくて
ちょっとでも予想外の反応されると
すぐ拗ねる。
相手から話を振られても
自分に都合の良い事にしか答え無い。
普段から、相手の気持ちを考える事ができない。
(想像力が無い)
だから色々と成り立って無いんだけど
そこにも気づいて無くて。
黙っていれば、見た目や職業目当てで
女性の方から父に寄って来ますし
女性との出会いには困らなかったと思います。
自分から相手に歩み寄る経験をして来なかった。
本当の意味で、人と心を通わせる事が出来ないから
深い関係性、信頼関係性を築くのが壊滅的にダメなんでしょうね。
結果だけ重要視して
過程を大切にしない。
スクールカーストは上位の人生でも
コミュニケーション能力が無い人って
たくさんいるじゃないですか。
私の父もまさにそうで
小さい頃から見た目や田舎の長男だからとチヤホヤされて、父の本質を見なかった
本当は自分がコミュ症だから、母にも私にも
今まで周りにいた女性にも愛想尽かされてるだけなのに
母には「結婚してやったのに、可愛げが無い!」
私には「産んでやったのに、可愛げが無い!」
※父さんの腹からは生まれてねーよ😠笑
結婚前に付き合った女性や
不倫して傷つけた女性には
「なんか違う」
「飽きた」「冷めた」「遊んでやっただけ」
など、惨めで情けなさ過ぎるセリフを吐く。
何をしても、誰と付き合っても
結婚して子どもが生まれても
なんか違う、満たされない。
それは、相手が悪いんじゃなくて
自分が自分と向き合って無いから
誰にも心を開けない、開いて貰えない。
だから相手とも向き合えない。
その上に、メサイアコンプレックスを抱えていて
勝手な価値基準で
人を可哀想と決めつけ、可哀想な人を救う事で自分のメンタルを満たそうとする。
決して、自分が変わろうとは絶対に思わない。
それじゃあ、誰と付き合おうが
結婚しようが、ずっと「なんか違う」人生しか送れなくて当然です!
父みたいな人はこの世にたくさんいるけど
本当に、自分の心の欠乏を
人のせいにしないで欲しいですね。
それを「男だから仕方ない」と擁護する
父の両親(私の祖父母)や親戚
父の友人達…
本人も含めて
父の心の弱さに向き合う人が
誰一人居なかったから、そもそも自分が病んでる事や やってる事が最低な事に
父も、父の周りの人も気づいて無いんですよね…。
田舎に住んでいたので
小さい頃、お父さんと色々あったんだろうなぁ…というのを出してくる女性に遭遇する事もあり
私も色々と嫌な事を言われました。
私じゃなくて、父本人に言って欲しかったです。
父は、
タカラジェンヌやスーパーモデルみたいな
爆美女とは都合よく軽く遊んで(ひどい!)
毎回深い関係性になるのは
私の母みたいに、身長が小さくて
家族と上手くいってなかったり
何か訳ありの人。
そうゆう人しか選ばない。
多分ですが
・レベルの高い美女を都合の良く扱う俺
・可哀想な女を救ってあげる俺
に酔っていて
そうやって身勝手な価値基準で相手を判断し
あくまでも勝手に、自分の価値や魅力を
相手で測ろうとして
自分に自信をつけようとしてたんでしょうね。
それが本質的に間違っていて
間違ってる事に気づいて無いから
何やっても誰といても、満たされない。
私と父は一緒には住んでなかったけど
父のそうゆう、心の弱い部分を
小さい頃から見て来たので
浮気や不倫はみんなやってる、仕方ないとか
よく言いますけど…
私は全然仕方ないとか
まして羨ましいとか思った事が無いです。
心が弱くて、自分の傷を放置して
平気なフリして病んでる人間が
自分に都合が悪い事から目を逸らすために
現実逃避でやる事で、
不倫や浮気に本当の愛だの幸せなんかは
一切無い、誰も幸せになれない事という認識です。
不倫してるヒマがあるなら
カウンセリングに行った方が幸福度上がりそう。
私は、自分のお父さんって
誰の事も好きじゃない
愛して無いのに、自分では分からないんだねと思っていて、それを指摘していたけど
それを私の家族や周りの人は誰も理解してくれませんでした。
むしろ、お父さんを責めるなんて可哀想だよ!
お父さんの味方にならないのはおかしい
子どもらしく無い、感が鋭くて可愛く無い
霊感とかあるんじゃない?気味が悪い子…
なんて 周りの大人達から言われました。
私は性格が悪い子だったからお父さんの周りの人達みんなウザい、キモい。と思ってましたね。
自分が父に冷た過ぎるのかな?
でも好き嫌いとか、反抗期とか
そうゆう事じゃなく
長い間、父親に違和感を感じていて
それをどう言語化していいのか分からず
その時々で
自分の父を悪く言っちゃいけないかな…と迷ってしまったり。
それが去年 たまたま
流浪の月に出てくる亮を見て
私の言いたい事、コレ!!!
やっと見つけた!!と流浪の月のおかげで
モヤモヤ、違和感を認識、払拭
言語化出来ました。
父は単身赴任だったから
ほとんど一緒に住む事も無く
私は 私が成人後、地元からも父の住む街からも遠く離れた東京に引っ越して
それ以来、必要な手続き以外は
父と連絡を取る事も、父から私に連絡が来る事も無くなりました。
私自身は
父から酷い事をされた訳では無いけど
母や、周りの人への接し方
父に対する、周りの人達の接し方
親だからって、どうしても
何も共感出来なかったけど…
それは間違った事ではない
むしろ そんな環境で育っても
自分が正しいとも思わないけど
メサイアコンプレックスに染まらずに
自分軸を持って成長出来て良かったです。
父にとって、私は
可哀想な私、じゃないと
家族で居られないんだと思います。
多くは語らないけど
小さい頃から、体調を崩したり
困ったことがあった時だけは
父は私に異常に優しくしてくれます。
心配してくれてる、と映るかも知れない。
でも違うんです。
父の思った通りの展開にならないと
普段は大人しいのに、大声で怒鳴られた事が何回かあります。
なぜ怒鳴られたのか未だにわからない。
私が元気になったり
問題が解決して、困ってない時に
面白く無さそうな態度になる。
毎日の生活では本当に私に興味無いみたいで
空気だったので。
父の母、私の祖母は
メサイアコンプレックスを拗らせて
代理ミュンヒハウゼン症候群になり
孫の私を、病気じゃないのに病気のように仕立て上げる虐待をしました。
父も、手出しはしないけど
メサイアコンプレックス自体は抱えてる。
私は、父の仕事のおかげで
父と一緒に暮らす事は出来なかったけど
実はそのおかげで、守られたのかも知れません。
私と母が、もし父と一緒に住んでたら…
それこそ、流浪の月の亮のように
可哀想で(居続けるように)
モラハラやDVされていたかも知れませんね。
血の繋がりを大切にする事は悪い事では無いし
家族は素敵だと思いますが
健全な関係で無いなら
家族だから、と無理矢理、家族でいる必要は無いと思ってます。
そして生い立ちに関係無く
表面上、幸せなフリ、家族と仲良いフリするのって病んでます。
私は、複雑な家庭環境で
父と疎遠な人生を送ってきて
大人になって、色々と意味がわかって来たから
このまま結婚を気に
父からも離れられたら良いな…と思ってます。
そして
何気無く見た「流浪の月」という作品。
亮と父の事だけじゃなく
他にもたくさんの気づきがあって
私の人生のターニングポイントになった作品です。
この作品のおかげで
言語化できなかったモヤモヤや
自分の抱えていた闇を
救われたエピソードがまだまだたくさんあるので
流浪の月に関してもまた書けたら良いな。