馴染めない自分との戦い、高校生活の始まり
友達との距離感に悩む毎日
高校に入学してから、私はなかなか友達と馴染むことができませんでした。クラスの輪に溶け込めない自分に日に日に嫌気が増していきます。ほんとうはもっと積極的に仲良くしたいし、みんなと打ち解けたいのに…それができない自分が情けなくて、どんどん自己嫌悪に陥っていきました。
部活への不安と自己嫌悪
部活に関しても同じです。ほぼ帰宅部状態の書道部に入ったものの、実はダンス部や家庭科部みたいなキラキラした楽しいところに入りたかったんです…でも、そこに飛び込む自信がなくて、部活見学に行くことすらできませんでした。だいぶ臆病でしたね(笑)…あとは、スポーツ部のマネージャーにも憧れましたが、倍率が高いという話を聞いて「私なんかにできっこない」と、諦めました。。やりたいことができない、仲良くしたい子たちと仲良くなれない。そんな自分が嫌で嫌で、勉強は頑張っていたけど、心の中は行き場のない、やり場のない気持ちでいっぱいでした。
外見の変化と自信の回復
夏休みが近づいて、地元の子たちと遊ぶ機会が増えました。そこで初めて化粧に目覚めたんです。最初は「化粧なんて…」と思っていたのですが、やってみるとどんどんハマっていきました。「こんなにも可愛くなれるのか」と感じ、外見を繕うことを始めたんです。化粧をしている時はなぜか自信が持てるようになり、一重だった目もアイプチをすることでコンプレックスを少し克服した気がしました。そして夏休みには髪の毛も染めました。
精神的な限界と保健室登校
新学期を迎え、それまでの「真面目キャラ」から一変。スカートや髪、眉毛、化粧などのチェックをされるようになりましたが、なにも怖くはありませんでした。それからは不思議と少しずつ周りの子たちとの距離が縮まったように感じたんです。
でも、完全にグループに入れたわけではなく、心の中で空回りしているような感覚が続き、精神的に疲弊していきました。そしてある日、「過換気症候群」を発症し、それからは息がうまくできなくなることが頻繁に起こるようになりました。(息を吸いすぎる過呼吸とは逆で、吐く呼吸しかできなくなり、次第に体がしびれてくる感覚に襲われます。)いつしか保健室に通うことが増え、遅刻・早退を繰り返し、送迎など母親には特に迷惑をかけたことを覚えています。でも、どこかで自分でこれをコントロールしていた部分もあったのかもしれません。母親えの甘えもあったかもしれません。
そして、この先、私の心はさらに大きな葛藤に直面することになります。
続く…