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【中国】経済の実態を夜空から読み解く。


中国経済の拡大は本当か?

「中国経済がアメリカを超える」──こんな予測を、ここ数年聞いたことがある方は多いでしょう。主な根拠はGDPです。確かに、中国のGDPは急成長を続けています。しかし、ここで考えてみてください。中国のGDPは誇張されている可能性があるのではないでしょうか?
実際、以前から中国のGDPが過大に報告されているという噂はありますが、どれほどの誇張が行われているのかは明らかではありません。そこで今回は、少し変わった視点からこの中国経済の実態を見ていきます。それは「夜の衛星写真」です。

夜の衛生写真例

衛星写真で見る中国の経済成長

夜の地球を撮影した衛星写真を見れば、国々の経済活動の規模が一目でわかると言われています。なぜなら、夜の光の強さは経済活動と強く相関しているからです。たとえば、経済力が高いアメリカや中国の大都市は、夜空からも非常に強い光を放っています。
中国は過去20年間で大きな成長を遂げたと言われていますが、衛星写真を見れば、その変化が具体的にわかります。以前は三大都市(北京、上海、広州)だけが明るかった中国ですが、今では地方の都市にも光が広がっています。しかし、その一方で、田舎の光はまだまだ薄暗い部分が多く、経済成長が地域によって偏っていることが明らかです。

GDP誇張の可能性と独裁国家の特徴

民主国家に比べて、独裁国家はGDPの誇張が起きやすいと言われています。その理由は、政府が統計局に圧力をかけ、GDPを水増しすることができるからです。民主国家では、メディアや市民の監視があるため、不正が発覚しやすいのに対し、独裁国家では情報統制が行われ、政府の都合で数字が改ざんされやすいのです。
中国を含む独裁国家の多くが、実際の経済成長よりも高い数値を報告している可能性があります。この点を考えると、中国が発表しているGDPの数字をそのまま信じてよいのか疑問が残ります。

衛星写真で明らかにされる真実

シカゴ大学の研究では、夜の衛星写真を使って独裁国家のGDP誇張を明らかにしています。夜空の光は、どんなに政府が数値を操作しても改ざんできません。そこで、夜の光の明るさを基に実際の経済活動を推測し、発表されたGDPと比較することで、誇張の程度がわかるのです。
例えば、北朝鮮のような独裁国家では、夜の光がほとんど見られない一方で、公式発表では高い成長率が報告されていることが確認されています。この研究結果は、独裁国家ほどGDPを誇張するという仮説を強く裏付けるものであり、特に中国のような国家の経済指標を再考するきっかけになります。

未来への視点

このような情報を踏まえて、今後も中国の経済成長を過信するのは危険かもしれません。実際の経済状況は、表面上の数字よりも複雑です。夜の衛星写真という新たな視点から、中国経済の実態を冷静に見つめ直す必要がありそうですね。


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