エル・カンターレに出会って


『光ある時を生きよ』   大川隆法著


第3章 「人生に勝利する詩」講義

「人々よ 愛は貯金だ
あなたが他人を愛したなら
その愛は銀行の貯金となり
あなたに利子が支払われる
あなたが他人に愛されたら
それもあなたの人徳で
あなたの財布の小遣いは どんどんどんどん
増えてゆく」
愛はいったん創造されたら、必ずその子供を産んでゆくということです。必ず利益を生んでゆきます。この利益は「人びとを利する、益する」という利益です。本来の意味での利益です。
愛は創造された瞬間から活動を始めます。それはよきものをもたらすのです。どこにあろうとも、どこからこようとも、どこに向かおうとも、よきものを生みます。
「人々よ 病に負けるな
病の時には 病を最大限に利用せよ
あなたはまず反省の時間を得た
この時に哲学者にでも
詩人にでもなれるではないか
病の時間を利用して 長編小説を構想し
大作家にでもなればよい」
病はあるとかないとか、そんなことを議論しているひまがあったならば、現に与えられたもののなかから最善のものを引き出すことです。それを反省の機会としてとらえることです。そうすれば、そこにはもはや病はあってないようなものです。
病を自分の人生を阻害するもの、妨害するものと考えるのではなく、それを自分にとっての大いなる反省の時間としてとらえることです。ここにおいて、光明思想のなかにも反省が入っているということを、よくよく考えていただきたいと思います。
「この時間に哲学者にでも、詩人にでもなれる。大作家にでもなれる」。この部分が、「光明思想」が「常勝思考」として取り出される部分になります。
「人々よ 失恋などに負けるな
失恋は 詩人を創り 宗教家を創り
思想家を創り 有名なスポーツ選手や
政治家までも生み出すのだ
失恋の数の 世界記録にでも挑戦しろ」
失恋を「大いなる効用として考えよ。人生の試練であり、自らの魂を磨くきっかけとしてとらえよ」ということです。これは人生のひとつの真理です。失恋にかぎりませんが、挫折というものは、実は姿を変えたスプリングボードであるということ、それが人生の真実なのです。
挫折は、みなさんを空高く飛ばせるためにあるのです。
「人々よ 離婚、再婚何するものぞ
あなたは他人の何倍も 貴重な体験を得たのだ
他人の評価を気にするな
あなたこそ、人生の達人になって
青年たちの師となれる
最重要の 人物なのだ」
結局、悩みの原因は、他人の評価にあるのではないでしょうか。その評価だけが苦しいのではないでしょうか。
その苦しみや悲しみを明言する必要はないかもしれません。それを顕示する必要はないかもしれません。しかし、そうした事実、体験があったということが、みなさんが他の人に語り、他の人を指導するときに、それが隠し味となり、また手触りとなって出てくるのです。そうして、人生の達人が生まれてゆくのです。

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