エル・カンターレに出会って
『管理職の仕事とは何か』
まずは、与えられた部署において、豊かな業務知識を持つことが大事なのです。
的確な判断をしてくれる人であれば、上司と仰ぐに足ります。判断能力は、管理職に必要とされる能力のなかで、基礎中の基礎であり、極めて重要なものなのです。
管理職にとってどのような判断が必要かというと、仕事の重要度の判断です。
重要度の判断をしたら、次に、優先度の判断もしなければなりません。「仕事をどの順番でやるか」ということです。これについては、「重要なものから片付ける」というやり方もあれば、「簡単なものをさっと片付けておいてから、重要なものに、時間をかけて取り組む」というやり方もあります。したがって、「どの順番でやるか。どの時間帯にやるか」ということを考えなければいけないのです。もちろん、「重要なものから片付ける」ということが基本スタイルであるのですが、一日のなかで、いちばん時間価値が高いと思われる時間帯に、この重要な仕事をすることが大事なのです。(平行に仕事をしてもいいかな)
仕事の「重要度の判断と優先度の判断ができる」ということは、管理職にとって極めて大事なことですが、これは訓練のたまものなのです。
「管理職になると、公の部分のウエートが非常に高くなり、公の人間になっていかなければならない」いうことです。管理職の人には、一定の理性的な判断、コントロールが要ります。
「自分が、こうしたいと思っていることが、全社的な判断に合っているか。トップの判断に合っているか」と言うことを考えなければいけません。
また、重要な事態が出来たら、本来なら休みの日であったとしても、管理職として仕事をせざるをえないことはよくあります。「会社は自分とは別のところにあるのではなく、会社の経営陣と自分とは一体である」と考えるようになります。経営する側に立つようになってくると、「会社が潰れたらどうする」ということで、彼らは土日でも働いています。これは責任の重みの問題なのです。
(夫は、いつも土日でも働いていました。いつも先生ばかり見ていました。先生は、一番大切な仕事は、伝道であると、本来は弟子の仕事であるとおっしゃっていたのに、自ら、先頭に立って、激務されておりました。夫は、それを身近に見てたので、先生なら、復活の祈りをして欲しいのではなく、伝道をして救って欲しいと思っていると思いました。
また、二代目がいなくなった状態なので、それを育てないといけないとも思っていました。
目先のことではなく、ずっと未来のこと、この法は、二千年、三千年伝えていかなくてはと考えて、伝道で会員が増えていけば、信仰心も強力になり、植福も増えていくからと思い、一年の活動を決める去年の年末に、そのように幹部たちに言いましたが、復活こそ一番大切なことだと言われ、一日三回のお祈りが、一番今必要だと菩薩の愛がわかりませんねと言われました。(この話を聞いた時、菩薩の愛って、一万人を救うことでは、なかったのと私は、思いました。)
夫は、復活の祈りがいけないとは、言っていなく、中道も教えられているので、されたい方は、してくださっても大丈夫ですが、幹部は、会のことにも責任があるので、そのように進言しましたが、間違っていると言われ、うるさいので、辞めさせるように持っていきました。もうすぐ二年がたちます。)
「管理職は、個人としての才能を生かせば、それで済むというものではない」ということです。
組織における管理職には、「組織の経営理念を理解して、経営の一翼を担う」という態度が大事なのです。
会社の経営理念や基本方針は、各部門、各部、各課に当然、下りてきます。各部署の目標は、その会社の大きな目標がブレイクダウンされることによって出てきます。
したがって、自分の部なり、課なりの理念、いわば小さな理念というものをつくり、活動していかなくてはいけないのです。
宮本武蔵と言う剣豪は、個人としては非常に強いい人でした。しかし彼が関ヶ原の戦いに参加していたそうですが、彼が何人かを斬ったところで、体勢に影響はありません。
そのように、組織として、動くときには、「全体を訓練して、どう攻撃するか」という能力が必要になるのです。トータルな経営理念、トップの方針、あるいは部門長の方針を受けて、上司の補佐をしながら、その方向に部下を導いていくことが大事です。すなわち経営の一翼を担わなくてはならないのです。