エル・カンターレに出会って

『光ある時を生きよ』   大川隆法著


第3章 「人生に勝利する詩」講義

「人々よ 鼻歌を歌って歩もう
どんな試練も経験と 英知の珠玉に変えてゆこう
大地にしっかりと立って
さあ朝日に向かって歩いてゆこう
不幸などない 人間は永遠の生命だ
幸福をこの手で がっちりとつかんでいこう」
この地上には、自分を害するものは何もない。自分に敵するものは何もない。すべては、神が自分に経験を与えてくださるために用意されたものであり、その経験を自分の珠玉として、光として、宝石として、大いなる指導、大いなる生かす愛の実践が、そこからはじまってゆくのだということを知ってほしいということです。
挫折や失敗は、みなさんが生かす愛の体現者となり、許す愛の体現者となるために、どうしても必要なものです。
それは、自分を引き上げるために、さらに進歩、進化させるためにあるのだということ、そういう踏み台なのだということを、知っていただきたいのです。楽しい登山なのだ。山道なのだと知っていただきたいのです。
希望実現をしてゆく際に、「現実のなかにあって現実を打破せよ、現実を見、把握し、分析し、そしてその障害物を分解し、砕破せよ」と言っているのです。「大地にしっかりと立って」ということを忘れてはなりません。上滑りになってはいけません。単に知を衒い、思想を衒うだけであってはならないのです。
そして、この「人生に勝利する詩」の結論のひとつが、最後の部分であります。「不幸などない」ということです。
「不幸はみなさんの目の錯覚である。『ない』と思ったときに、それは消える。いや、現にあったとしても、それは自らの血や肉と化しているはずである。不幸を食べて、血や肉としてしまえ、口からむしゃむしゃと食べてしまって、血や肉にしてしまえ。そうすれば、不幸は姿を消す。不幸などない」と言っているのです。
言葉には力があります。勇ましく不幸を拒否してしまうことです。
「人間は永遠の生命だ」。このよろこびを忘れてはなりません。永遠の生命という観点からみたときに、不幸などあり得るはずがないのです。すべては私たちの学習の材料として与えられているのである、という事実を知らねばなりません。
今回の人生において、いかにつまずこうとも、それはこのような失敗がおきるということを学ばせていただいただけであり、必ずや次回の人生にとって大いなる教訓となり、光となるはずなのです。この事実をつかみ、「幸福をこの手でがっちりとつかんでゆこう」と決意したとき、人生には勝利しかないのです。


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