エル・カンターレに出会って
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『復活の法』 大川隆法著
第5章 生命の永遠について
「いま、幸福の科学が戦っている相手は、いったい何であるか」というと、それは、現代人の常識であり、学校教育において、「教科書には書かない」とされている考え方です。
人生における教科書にあたるものが当会の仏法真理です。「基本的な思想については、一人も逃さず、全員に理解させたい」という願いを強く持たなければいけないわけです。
宗教が「霊性の公教育」をしなければいけないのです。
「生命の永遠」ということに関しては、近年、私自身の実体験もありました。
二〇〇三年八月十二日の午後五時三十四分に、私の父である吉川三郎・幸福の科学名誉顧問が帰天しました。
死後一時間余りで、お別れの霊言をしました。
(夫が、後から、ポツンと言ったのですが、先生の死後、すぐに男のお子様から、夫に先生から霊言がきたと言われました。
しかし、当時、総裁補佐が、お子様たちと連絡するなと命令されました。
それと書籍等で九次元霊からは、直接霊言は降りないと聴いていたから、夫もあり得ないと思いました。
もしかしたら、過去世が八次元の方らしかったので、インスピレーションのように降りていたのかもしれませんし、霊視できたのかもしれません。事実、私も先生は、還られた、この教えを広めなさいと、守護霊のインスピレーションが、降りました。夫に言ったのですが、信じてもらえなかったので、誰も信じられないでしょう。ただ霊的な方たちは、察知されたと思います。
補佐も幹部も霊的ではないということで、自分たちの願望からか、いまでも復活の祈りをされていますが、もうすぐ二年になり、さすがに肉体の復活は、無理と考えられます。これでは、会員の人たちもだんだん距離を置くしかなくなってくるのではと心配です)
人が死んだあとには、いろいろな邪霊・悪霊が肉体と魂を狙いに来るため、その場の波動が少し荒れていました。そこで、私は、四国正心館の礼拝堂に「結界仏陀」「結界ヘルメス」という二十結界を張りました。
名誉顧問の時、結界を張ったときに「とても暖かい光が入ってきて体が楽になり、痛みが消えた」と言っていたので、霊子線が切れたのでしょう。
(当時先生は、病院に行っておられず、亡くなったので、警察の方で、検死が必要だと言われました。二四時間以内は、肉体の感覚がある、また復活されるかもしれないので、ゴネたらしいのですが、三日ほどしか待ってもらえず、検死されているので、霊子線は切れています)
あの世の霊には、この世で行われていることが、すべて分かっています。向こうからは完全に見えていて、この世の人の心のなかまで、全部、読むことができるのです。
(つまり、先生は、この時点で、みんなの心を読み、復活されないと判断されたんだと思います。
当時、幹部たちからの地獄の法など出すなという生き霊がきていて先生は弱っていました。また信じていた、お子様たちの生き霊がきました。自分を必要と思われていない弟子たちの心をみて、肉体を持っていなくても、霊になれば、スーパーパワーで仕事ができると判断されたんだと思われます。
祈りの原理で天使軍団から見られて恥ずかしくない心で祈らないと天井界には、届かないといわれていますが、先生に生き霊を飛ばしていて、自分たちの非を認めないで、すべてお子様達のせいにした祈りが、届くはずがないことは、反省から祈りの教えからもわかります。因果の理法からも、悪い種を撒いた結果がこの状態になったということだと思われます)
名誉顧問が亡くなって、ちょうどニ週間後の夜、弘法大師空海の霊が私のところに現れました。
「吉川三郎・名誉顧問は、帰天十四日目、二週間で、菩薩界最上段階である梵天界に見事に還られました。そして、魂の兄弟であり、中国の高僧であった善無畏三蔵と、涙の対面を果たされました」と私に告げたのです。
名誉顧問は、四国での葬儀において、幹部たちに霊言をしたときには、いろいろと霊界を見ながら還らなければいけないので、元の世界である菩薩界まで還るのに、年内いっぱいはかかるだろう」と言っていたのです。
(元いた世界に名誉顧問はすぐに還られて、仕事を始めたらしいので、やはり、先生も一直線に還られて、本来の仕事をされているのだと思います)
「魂の部分は完全であり、完璧に機能している」ということを理解していただきたいと思います。
人々を真の意味で導き、啓蒙する仕事をした人は、死後に必ず評価され、あの世において、自由自在の世界に入り、もっともっと活躍できるようになります。
したがって、この世的なことで最終ゴールを目指してはいけないのです。この世的な視点ではなく、常に実在界の視点を持ち、この世での自分の生き方や修行の方法、対人関係、処世の方法などを考え、判断しなくてはいけません。自分自身が霊的な向上を資する方向で、霊的にプラスになる方向で、そして周りの人々も霊的な認識が高まる方法で生きられるように、努力してほしいのです。
あの世に還ったならば、下の濁った世界に住んでいる者と、上のほうに住んでいる者とが、一緒になることは決してありません。
悟りさえ、しっかりと持っていれば、あの世に行ったときに、還るべき所にきちんと還り、その後は完全に元通りの仕事に復帰できるのです。
「いま、自分の不退転の心境が試されているのだ。信仰心を失わないかどうかが試されているのだ」と思って、こつこつとたゆまぬ努力をしていただきたいと思います。
この世的な結果だけで、すべてを判断してはいけません。実在界の視点で考えることです。尊い仕事をした者は、確実に、公正に判断をされるのです。
「多くの人々に真理の灯を伝える」という努力をしてください。