エル・カンターレに出会って
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『光ある時を生きよ』 大川隆法著
第4章 「運命の開拓」講義
本書では、『新・運命の開拓』という書籍について、その解説をしてみたいと思います。
この書籍は、天之御中主之神の神示によって綴られたものであり、日本神道系の特徴である光明思想の原点が明らかにされたものと思います。
幸福の科学の書籍のなかでは、格調の高さ、言葉の美しさにおいて、まさしく神様の力を感じさせるー冊であるというふうに思います。
結局、人生修行の目的は何かというと、「人間とは何かを知ること」であり、これが義務であると言い切っておられます。
人間とは、第一点としては、
「幸せをもたらす存在」です。
第二点としては、
「人間は無限に生長し発展してゆくもの」ということです。
すなわち、「人間とは幸せを持ちきたらす存在である」と言い切ってしまっているわけであり、いわゆる反省的な教えで言うところの、偽我とか、心の曇りを、ここでは最初から前提で断ち切ってしまっているのです。
さて、人間の定義から入って、神の説明へとつながってゆきます。
「人間の本質は『幸福』と『発展』にある」とあります。では「神」とはいったい何でしょうか。それには、「自分自身の本質を知ることによって、神を読み取ってゆく、推定してゆくことが大事だ」と言っているわけです。
まず、神の特徴の第一点は
「世を照らすものである」ということです。
照らすということは、本来の姿を知らしめるということであり、本来のあり方を気づかせるということです。また、本来の素晴らしさを教えるということです。
つまり、世界の本質を光によって開示すること、照らすこと、これが神の本質であると喝破しているのです。
次に、神の特徴の第二に
「生命力」(エネルギー)を持ってきています。「すべてのものを生かしめ、育み、繁栄させる力、これこそが神の本質である。この生かす力がなければ、人類も動物も植物も、すべて衰退してゆくしかない。けれども、生命のエネルギーがあるからこそ、すべてのものが繁栄、発展してゆけるのである」という考え方を出しております。
第三は
「希望」ということです。神は本質的に、無限に善きものがやってくるという希望を持てっています。神の本質には、衰退や破滅や枯死ではなく、希望がその目的にある。希望というものを、神の存在目的のなかに植え込んでいるわけです。
神とは生きとし生けるものすべてを幸せにしたくてしたくてしようがない存在なんだということです。
世を照らす光であり、すべてを育む生命力であり、希望である。これが神の本質だと言っています。
闇は偶然の所産であり、光は意図的なる積極的なる所産であるということ。
光はあるべきしてあるのである
光は光るべきして光るのである
人々よ、光は積極性の所産であり
光は意図して創られたものである
善は積極的存在である
神は善であり
善としてエネルギーを出しているものである。
この考えは、現象論と言いますか、この三次元世界の立場から見ると、かなり無理のある論理であることは事実ですが、実相論から言えば、たしかにそのとおりです。また、効果論、目的論から言っても、こういう議論は十分に成り立ってゆくわけです。
「要するに、どうなりたいのか。幸せになりたいのか。なりたいなら、こう考えよ」と言っているわけです。