エル・カンターレに出会って


『復活の法』  大川隆法著


第3章 天国へ還る方法

五次元の心境を維持する方法の一つとして、八正道があります。
まず、「正見」「正しく見る」ということから入っていきます。これは、正しい信仰に基づく正しい見解と考えてもよいでしょう。これはとても難しいく、正見はハ正道の入り口ではありますが、終点はありません。ほんとうの意味で「正しく見る」、正しく観察するということは、なかなかできないのです。
また、「正語」「正しく語る」ということも、そうとう難しいことです。足りないことや、不満なことに対する言葉が、どうしても口をついて出てくるでしょう。そして、感謝の言葉や喜びの言葉は、なかなか出てこないでしょう。
最初の関門である五次元的判断をするためには、「正見」と「正悟」の部分を、しっかりと実践してください。それ以上の難しい教えもありますが、まず、この二つを実行していただきたいのです。
女性の場合、良い環境で育てられ、恵まれた娘時代を送り、そのまま結婚して家庭に入ると、世間の人たちとの会話や仕事の経験がほとんどなく、言葉の統御ということを教わっていないため、言葉によって感情がストレートに出てしまうことが多いのです。したがって女性は正語に重点を置くべきです。(やばいと、思いました。全くこの通りで、恵まれた環境だった為、足りないと文句ばかり言っていました。今でも出来ていないです。気づくと自然に言っています。
だから、私の修行目標は、感謝をすることになりました。
あとは、一番最初にいただいた教え「人生は、一冊の問題集」自分の問題は、自分で解決できるを信じて、人に期待しないようにしたのです。期待しないで、自分でしようと思っていると、自然に努力精進しなくてはいけない、またやらなくてはいけないので忙しく、くだらないことを考える暇もなくなり、期待していないのに、やってくださったことに、ますます感謝できるようになったのです。
そして、振りかえると、たくさんのものを仏様からいただくことになりました。ありがたいことです)
その反面、男性には、他人を正しく見ていないことが多いのです。どう正しくないのかと言うと、先入観が入ってくるわけです。いちばん多い先入観は、「敵か味方か」という考え方です。男性は、まず、「自分にとって、有利な人か、不利な人か」ということを考えるのです。ここから間違いが始まります。
なので、結論を出すのは、まだ早い。すぐに白黒を付けず、しばらくは、可能性を持った灰色として眺めて見る必要があります。
自分にとって、仕事の面で不利になるような動きをしている人であっても、「なぜそのように動いているのか」ということを探求してみることが必要なのです。そういう人は、実は、姿を変えた先生であることも多く、自分の心の反映である場合も、実際、数多くあります。
最初の段階で、相手の持っているよいところがすべて見えるとよいのですが、たいていの人は、そこまで修行が進んでいないために、初対面でその人のよいところをすべて理解するほどの認識力を持っていません。したがって、その見えていない部分については、可能性をもった灰色として見てあげなくてはならないのです。
仏は、さまざまな目で人間を見ているのです。
「人を見る」という意味では、もう少し発達した見方があります。それは、単に「敵・味方」として見るのではなく、一つの教材として、あるいは一人の先生として見ていくことです。どのような人にも、自分にないものがあり、その意味で、勉強になることがたくさんあります。
上とか下という力関係の見方ではなく、「相手のなかにあるよいものを、じっくりと見いだしていく」という姿勢が大切なのです。
「よいものを見いだす」ということは、すでに、そのなかに、「学ぶ」ということを内包しています。見ることは、学ぶことであり、「正しく見る」ということは「正しく学ぶ」ということでもあるのです。こういう考え方が大事です。

いいなと思ったら応援しよう!