初めてのUWTT100K
はじめに
1月12日〜13日に開催されたUltra Walking Time Trial (UWTT) に参加しました。
この大会は信号の無いコースで自身が選択したカテゴリでのウォーキングの自己最速記録を目指す事が趣旨となっています。
カテゴリには20km、50km、100kmそして、100kmリレーがあります。今回100kmにエントリーしました。UWTTには過去2回参加しているのですが、いずれも50kmでの参加だったので、100kmは初めてとなります。
100kmウォークに参加していくうちにタイムを追い求める様になったのですが、100kmウォーク大会の趣旨に合っているのか疑問を感じながら参加していたので、タイムに振り切ったこの大会ではそういったモヤモヤした感じが無くエントリー出来ました。
結果
13時間46分24秒でなんとかサブ14を達成。
これまでの100kmウォークの自己記録が2024年のつくば100kmウォークでの15時間41分なので2時間近く更新となります。2024年のつくばではサブ14を目指して歩きましたが、ペース配分や補給の戦略を誤り達成できなかったので、コースやコンディション(今回がタイムアタックに大変適した気象でした。)が違いますが、14時間を切るペースで歩けた事は今年のつくばへの自信に繋がりました。
コース
汐入公園園内、隅田川沿いの道を周回するコースで1周5kmです。信号はありませんが、アップダウンは3カ所あります。
エイド
スタート/ゴール地点に公式のエイドステーションがあり、コースを1周する際に3回通過します。
飲み物、軽食が提供されます。
また、エイドを通過する際にボトルに飲み物の補充をお願いしておくと、次回通過するまて補充して手渡して貰えます。
今回私は公式エイドの隣にローテーブルを置いてプライベートエイドを設けました。このような事が出来るのも小規模イベントの醍醐味です。
大会非公式Tシャツ
この大会が決まってから、Tシャツを作って1人で盛り上がっていました。
ただ大会当日の気温を考えると、防寒、防風用に上着を着込む必要あるので誰の目にも入らない事を作ってから気が付きました。
当日は見てもらいたいという承認欲求と、寒くて上着を着たいという欲求がせめぎ合っていましたが、深夜風が強まるまでアンダーウェアとTシャツだけで歩きました。
ペース
練習時にピッチをビルドアップしながら10kmを歩き、ガーミンで計測したピッチ、ペース、心拍数から当日の目標値をピッチ150spm、ペース8分/km、心拍数130bpmとしました。
スタート直後の周りの早いペースに釣られない様にするのと、身体が暖まってない状態でスピードを上げて無駄な力みが出てしまわない様にスタート直後はピッチを130spmで入り、3km位掛けて150spmまで上げました。スタート直後から他の参加者に引き離されてしまい、ペースを上げたい衝動に駆られましたが、「まだ97kmあるので焦る必要はない」と言い聞かせて予定のペースで歩きました。終わった今思うと140spmで入っても良かったかな。
目標ピッチの150spmで歩いていて予定よりも心拍数が低かったので、12km辺りからピッチを160spmを上げてみました。
日付が変わった位から眠気と疲労でピッチを160spmに保つ事が難しくなったので一旦150spmまで落として様子を見る事にしました。
公式エイドで温かいコーヒーを貰い、眠気が収まった処でピッチを155spmまで上げ、ゴールまで歩きました。
こんなに細かくピッチをコントロール出来るのか?と思われるかもしれませんが、勿論、スマホのメトロノームアプリでピッチに合わせたテンポを流し、それを骨伝導イヤホンで聞きながら歩いています。
また、歩いている最中はガーミンのピッチと心拍数を見ながら歩き、ペースは殆んど見ていません。
補給
温かい日は水にパラチノースやマルトデキストリンを溶かして水分と一緒にカロリーを摂取していましたが、練習で深夜、明け方に掛けて気温が低い時間帯に歩いた際に水分を殆んど摂取していないにも関わらず何度もトイレに駆け込む事があったので、トイレによるタイムロスをなるべく減らそうと、固形物でカロリーを摂取する事にしました。
おこわ
当初、以下の記事を参考に自転車のロードレーサーが試合中に食べるライスケーキを作ろうと思ったのですが、材料を見るとこの時位しか使わないものが多く、余らせても勿体ないので、おこわにしました。粘り気のあるもち米を炊いて作るので、歩きながら食べても形を保ちやすく、何より家にある材料で作れるので余計な出品を抑えられます。
おこわを5cm四方、厚さ1cmの大きさに成形し、同じ記事にある通りの方法でおにぎり用アルミホイルで包んだものを9個作りました。
保育食パック
グミ(右上)
カルシウム、マグネシウムサプリ(右下)
デーツ(左上)
ショートブレッド(左下)
これらを以下の様にチャック付の袋に詰めたものを9個作りました。
グミは唾液出しとして、ショートブレッド1本(食べやすい様に半分に割っています)につき1個、サプリを飲み込む為に1個で計3個入れています。
デーツはカロリー補給とカリウム等のミネラル補給の為に入れています。
コーラ
終盤固形物が取れなくなる頃に飲む為に、一度に飲み干せる160ml缶を4本用意しました。
BCAA
いつもは水に溶かすタイプを使っていますが、今回は顆粒タイプを4本用意しました。
水
スポーツドリンクは飽きるので、2Lのペットボトルの水とボトルを用意し、スタッフの方に注ぎ足して頂きました。
スタッフの方が飲み口に触れずに注ぎ足せる様に蓋がプッシュオープンタイプの無印良品のクリアマグボトルを用意しました。
これらをプライベートエイドに置いて必要な時に手に取れるにしました。
おこわ、補給食パックは交互に5km(1周)毎に食べる様にしましたが、10km毎でもエネルギー切れは起こさなかったかな。
BGM
メトロノームアプリとSpotifyのポッドキャストを同時に流し、テンポをキープしつつポッドキャストで気を紛らわしながら歩きました。
ポッドキャストは「IBUKIステーション」のTJAR2024関連のエピソードをいくつか事前にダウンロードしておきました。
おわりに
昨年のつくばで達成できなかったサブ14を達成出来た達成感はありますが、それよりも補給やペースの戦略を考えたり、Tシャツのデザインを考えている時間が楽しかった印象の方が強いです。
当日もボランティアで参加されている方を含めスタッフ皆様の寒い中でのサポートがあったお陰で楽しく歩く事が出来ました。
次回も参加して記録を更新したいという思いがある一方でボランティアとして参加してみたいという思いもあります。
3月に神宮外苑12時間走にウォークで参加する予定ですが、今回よりも早いペースで90km以上歩く事に挑戦したいと思います。