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Todd Rundgren 来日 2025 トッド・ラングレン at Billboard-Live YOKOHAMA
「音の魔術師」とも評されるトッド・ラングレン。
前回は2023年にダリル・ホールとの来日公演を観に行ったが、すみだトリフォニーの最上階最後列だったため、ビルボードのような至近距離で見られる日が来たことがただただ嬉しかった。(日本では珍しく写真・動画撮影OK)
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2月28日ビルボードライブ横浜での2nd ステージは20時半開始で約1時間半。
演奏されたのは
「I Think You Know」から始まり、続いて「Scret Society」、その後「Change Myself」や「Buffaro Grass」、「Love in Action」、など。
アンコールは「I saw the Light」と「Fade Away」の2曲。
UtopiaやNazzの曲もやってくれたのが嬉しかった。
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個人的には「Secret Society」と「Buffaro Grass」が始まったときは
ゾクゾクきた。
あまり周囲にわかってくれる人がいないのだが、「Buffaro Grass」の”はじまるぞ感”とトッドの低音ボイスが聴いていてたまらなく楽しい。
僕は『Runt: The Ballad of Todd Rundgren』が一番好きなので、
ビルボードの雰囲気的に「Wailing Wall」とかを聴けたらいいなと思っていた。しかし、期待は良い意味で裏切られたステージだった。
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「普段は一夜に2回も演らないんだけどね。なぜならどうやって体力を節約したらいいかわからないからね」とステージトークで話していたが、次々に演奏していくトッドの姿はとてもエネルギッシュだった。声は力強いし、ハイトーンはかすれるとシャウトして味にする。
いつものグリーンのギターを弾きならしながらステージを目いっぱい使って動き回っていた。そして客席にピックを2回~3回投げて、途中、自分が使うピックを探していたのが面白かった。
曲間には見ていて気持ちがいいほどに水をたくさん飲んでいた。
毎度、全盛期を生で見てみたかったと思う。
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バックにギター、ベース、ドラム、キーボード、コーラス、計6人を携えてのステージは迫力があった。
いろいろなライブを見てきたけれど、これだけ「引き込まれる」感覚のあるライブは多くない。良くも悪くもZ世代と呼ばれる僕が2回見て2回ともそう感じる。やはりトッドは時代を超えた普遍的な魅力のある音を作る「魔術師」なのだろう。
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