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犬の社交性を養うために大切なものは?

先日の朝の散歩で、久しぶりにナビが、嫌いな芝犬を用水路の向こうに見つけて吠えた。最近では歳のせいもあって、吠えることもなくなっていたので、相手の飼い主さんには申し訳ないが、なんとなくそんな元気もあるのかと嬉しかった。

犬にとっての社交性は、犬にもその飼い主にも大切なことだ。社交性のない子は、他の犬と接することができないので、散歩の際に不快な思いをしたくなければ、いちいち他の犬を避けないといけない。

そして万が一、他の犬とばったりあったものなら、飼い主さんは吠えまくる犬のリードをグイグイと引っ張りながら犬を引き離しつつ、その合間に相手の犬の飼い主さんに「わんわん言ってすみません!」と謝る羽目になる。

社交性を養うためには他の犬との良好な接触の機会を飼い主が用意してあげる。そして、その関係を確認した上で次の段階に進めてあげる、という対応が必要だ。

犬の相性は初対面の段階である程度わかる。犬も人と同じで最初は人見知りをする。そして、相手の反応を見るために吠えることもある。吠えた後にこの子は大丈夫だと分かれば、少しづつ近づいて一緒にいることを嫌がらなくなる。気に入った場合は、お尻を臭ってあいさつをしたりする。

これは一回だけではダメかもしれないが、二、三回あってみると大概わかるものだ。何度会っても吠えつづけて、近づくこともない場合は諦めた方がいい。

犬にはそれぞれの性格と、ナビのような途中引き取りの場合にはそれまでの生い立ちもある。無理に引き合わせつづけることはストレスになるし、余計に相手の子を嫌うことになるかもしれない。

そしてこれらのプロセスを踏むためにもっとも大切なことは飼い主同士の良好な関係だ。お互いの飼い主が犬同士を仲良くさせたいと言う気持ちで接することで初めて犬同士の良好な関係が生まれる。

ナビは非常に神経質なので、ほとんどの子には初対面で吠える。そして私はその後の様子を見て、吠えた後に心を許すかどうかを見極めないといけない。幸い飼い主さんとの関係が良好な犬とは仲良くできている。

おや?

逆に考えると、もしかするとナビが仲良くできない犬がいるのは、飼い主である私がその飼い主のことを好いていないからではないか? 実は私はどちらかと言うと人の好き嫌いがはっきりしている。

私が嫌うのでナビが嫌うのか、あるいはナビが嫌うから私が嫌うのかは、にわとりと卵の関係だが、少なくともナビと私の好き嫌いは無関係ではなさそうだ。

子は親の鏡と言うが、これはまさしく飼い犬は飼い主の鏡なのではないだろうか。ナビの社交性を養うために、相手に対する気持ちと行動を変えないといけないのは、むしろ私だったのか、と言うのが今回の結論だったようだ。

がっくし….

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