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B'z 紅い陽炎 歌詞
若い頃B'zをよく聴いてました。
B'zの「RUN」というアルバムの中に、
「紅い陽炎」という楽曲があります。
あんまり有名な曲ではないのですが、中学生の時に初めて聴いて、
「うっわ、すごい知的で情熱的な歌詞……!」と衝撃を受けたんですね。
決して、「愛してるぜベイベー!」とかいう表面的ものではなく、
道ならぬ恋をして相手に恋い焦がれた男性の、うちに秘めた行き場のない思いを熱く熱く表現している、といったイメージでしょうかね。私の想像だけども……。
その中に、
「強く魅かれていくほどに眠れぬ日は続く」という歌詞があるのですが、
当時歌詞カードを見ながら、「惹かれる」じゃなくて「魅かれる」なの?と思ったのです。
その時国語辞典や漢和辞典で調べてみたのですが、これを「ひかれる」とは読まなかったんですね。でも「ひかれる」と歌っている。
はて?何かの間違い?と思ったまま月日が流れ。
大人になって読書をするうちに、小説の中でときどきこの「魅かれる」という表現を目にすることがありました。
一般的には使用しないものの、よりドラマチックに表現したいときに小説や歌詞の中で使われるものなのかな?と思いました。
異性に激しく心揺さぶられたとき、
というかハートを丸ごと盗まれちゃったぜ、ぐらい相手に引っ張られたときに使うのかな。
「胸を焦がし続ける情熱の淵で 力尽きるまで踊れ 紅い陽炎〜」と、この楽曲は終わります。
大人になっても、この歌詞はすごいなと感じます。「情熱の淵」なんてワード、普通出てこないよ……。
てゆうかそもそも陽炎が紅いなんて、もはや陽炎じゃなくない?みたいな。(そういう問題じゃないだろう)
自分のものにしたら消えてしまいそうな、
儚い陽炎のような女性に対する思いを書いたものなんでしょうね。
秋の夜長に懐かしい曲を聴いて、
なんとなく胸が切なくなったのでした。