![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155500726/rectangle_large_type_2_601359d507d37606316adc9d5b5bb57a.png?width=1200)
Photo by
takatsuki_illust
寝る前に読む本
ここ最近、吉穂みらいさんの長編小説「ナユタ」を毎日眠る前に少しずつ読んでました。
![](https://assets.st-note.com/img/1727170204-csvb5j8tyYAJQKRHGau1nph2.jpg?width=1200)
女子大生「ナユタ」の成長を描いた作品です。小説の世界に没入して、ナユタと一緒に喜んだり悲しんだりしました。
昨年の夏、私は娘に呆れられるくらい毎夜吉本ばななさんの「キッチン」を読んでいたのですが、その時の気持ちに似ています。
等身大の女性のリアリティに、自己を投影してしまうんじゃないかな、と思います。ナユタの幸せを祈っちゃうんですよ。
心に冷たい風が吹き抜ける寂しい夜に、読み返そうと思います。心が温まるから。
「キッチン」とともに、寝室に置きました。
そして今は吉本ばななさんの「哀しい予感」を読んでます。多分5回目くらいの再読でしょうか。
ときどき思うのですが、一度読んだらもう二度と読まない作品と、何度も何度も読んでしまう作品の違いはなんなのでしょうね。ただ単に主人公に共感出来るから、とか、自己を投影するから、というわけではないと思うんです。だって芥川とか谷崎とか横光利一とか夏目漱石だって何回も読んだりするし。文章の奥行きの深さでしょうか。
多分、文章のリズムや響き、そこに潜む作者の念のようなものに共鳴したいからなんだろうなあ。こういう読み方をするのは私だけだと思います。
自分のアンテナに引っかかった素敵な作品を、これからも読み続けたいと思います。でもあんまり読みすぎると暗記してしまい、小説を書く時に気づかずにおんなじ表現を使っちゃうので、要注意でもあるのですが。
吉穂みらいさんの書籍は
神田神保町共同書店PASSAGE、「吉穂堂」でお買い求めいただけます!お近くにお住いの方はぜひ足を運んでみて下さいね。
読んでいただきありがとうございました!