保護者との信頼関係


先日、部活動顧問をしてる高校柔道部の3年生送別会がありました。

ひとつ節目の練習を3年生らと行ってから会が開かれました。

その会で3年生の一人一人の立派なスピーチを聞き、私自身も3年間の指導を振り返って温かい気持ちになりました。


そして最後は顧問祝辞で私の気持ちも彼らとその保護者の方々へ向け話をさせてもらいました。

その日の夜はその3年生保護者の方々とお酒を飲みました。
飲み会もとっても良い会でした。

翌日は案の定の2日酔い。しかし、「俺は2日酔いではない」と謎の自己暗示をかけて本来はオフにしてた稽古という仕事に向います。

日曜のオフを仕事にしたのは久々に稽古に参加したいと他校の先生から連絡があり嬉しくて稽古にしたのです。

来校してくださった先生(中学校顧問)には以前より私は憧れを抱いていて、その理由は強い子をしっかり育てる印象があるからです。

真似はできないけど参考にさせてもらってました。また元気な姿で生徒をご指導されてる姿をみて安心しました。

というのもその先生が少し前に窮地に立たされてるということを噂で聞いたからです。

保護者との関係性が崩れてしまい指導から少しの間離れていたようでした。

詳しいことは分かりませんが噂はいろんなところに広がってました。

心配してたので元気な姿を見れて安堵したのと同時に自分なりにこのことで考えたことがありました。

どんなに指導経験があっても時には信頼関係が予期しない形に崩れることはあるのではないかということです。私も今まで何度かそのような経験をしてます。

おかげさまで上記でも書きましたが今の3年生の保護者の方々とはすごい良好な関係だったと自分では思っています。

なぜそのような信頼関係が築けたのかと考えたところ、その学年の保護者の方で私と付き合いが10年以上という間柄の方が2人もいたからだと思いました。

なぜ、3年間の高校生活で保護者と10年以上なのか?


それは歳の離れた兄弟がいたからで、兄も指導をさせてもらったからです。

また1人の保護者は私が中学生の頃に柔道を指導してもらった環境にいた方で、まさに私の先生という立場の方だったからです。

つまり私の人間、柔道選手、柔道指導者、教員としてもまだ未熟な時代からお付き合いをさせてもらっていたからなんです。


私の未熟な時代から知ってもらっていたので、この数年も私が監督で生徒の保護者という関係でも、私自身が辛い時には相談に乗ってくださったりアドバイスをしてくださったり心配をたくさんしてくださいました。なので私は常に謙虚さと素直さを持って監督業ができました。

この関係性は狙って作れる関係性ではないし、いってしまえば本当に奇跡的な縁だと思います。

このお二方以外にもたくさんの保護者の方々に私は支えられましたが、このお二方と私の連携が保護者の方々の強い絆も作ったのではないかなと私は思っています。


そして「保護者との信頼関係なくして生徒の成長はない」と私が自負できるほど、この代の生徒自身も柔道選手としても人間的にも育ってくれたと感じています。

さて、稽古に久々にきてくれた先生の話に戻りますが、その先生はおそらく私以上にたくさんの保護者の方とこのような強い信頼関係を長い指導歴の中で作ってきた経験があると思います。

しかし、時にはボタンのかけ違いが生じ、一気に崩れ去ってしまうことがあるんだと思います。

でもそんな窮地に立たされた先生の目の奥底には「まだまだ生徒のためにこれから指導をしてやる」という強いものを感じました。

この2日間でいろいろ考えることがあり私は心の矢印をまた自分に向けることができました。

明日も仕事頑張ります。

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