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敵はどこの誰なのか

自分は芸能人とか、芸能界の話題が好きなんだけど、表のキラキラした部分より、裏のドロドロした方が好きな、大分下品なファンだと思う。

まあそれはどうでもいいんだけど、芸能人でも時々、インターネットに親でも殺されたのかというくらいの憎悪を向けてくる人たちを見かける。

例えばつい最近で言うと、こんな感じの。

曰く、「言い争ったり 悪口言い合ったり 人を罵ったり そんなニュースや動画ばっかり溢れてよ」「なんとも醜い世の中になったもんだ」だそうだが、じゃあインターネットが存在する前は美しい世の中だったということなのだろうか。

恐らくそんなことはなかったんじゃないかと思う。
ただ単に、誰もが発信力を得たことによって、これまで見えなかったものが見えてきたということなのではないだろうか。

単純に、武井壮さんの様な人には目につきやすくなったということなのだろう。

他にも何だかTVに出ている人の一部は、匿名で悪口を言うなとか、直接言いにこいだとか、TVの中という安全な場所から石を投げたりしているが、そんな機会が簡単に得られるわけもなく、直接言えるなら別に言えないこともないと思う。

ただ、そういう事を言う人はえてして、それほど直接的な被害を被っている様な感じでもなく、同業者の炎上ニュースなどを見て義憤に駆られているというか、本来居るか居ないかわからない様な仮想敵を作って暴れているだけにも見える。

それに、芸能人も本名で活動していない人はいるので、芸名もある意味匿名じゃないかなあと思ったりもするし、結局お互い様な所はどうしてもあるような気もする。

武井壮さんは、どうして悪い世の中になった原因をインターネットだと思ったのだろうか。インターネット(SNS)が存在しなければ見ることがなかった悪意を目の当たりにして気分が悪くなると言うのはあるかもしれないけれど、それこそ嫌なら見なければ済むことであるし。。

というかそもそも、インターネットがあろうがなかろうが人の悪意というものは存在するし、それがなくならない原因は恐らくインターネットではないと思う。

よく知らない他人のことがよく見える様になって、嫉妬心などが増幅したという側面は確かにあるかもしれないが、悪口を言う人は、基本インターネット上だろうが現実だろうが言っているし、根本的な解決はやはり現実に存在する悪意ある人を排除するというか、悪意がない世の中を作るしかない。

確かに、匿名性がなくなれば多少は悪いこと考えてる人は減るかもしれないが、案外こういう不満などに本質があるのかもしれないし、それだけ他人の幸せを喜ぶ余裕のない人がいるってことで、個人個人の頑張り程度じゃどうにもならない様な気もする。

醜い世の中になったのは、恐らく個人個人の幸福度が低くなりつつあるからではないのかなあと思ったりするけど、実際どうなんだろう。
物価や税金は増える一方なのに、収入は変わらないし、そのために転売などで生計を立たりする人が現れて、欲しいものが欲しい時に適正価格で提供されなかったりする。

人が人の足を引っ張り合うのは世の常だけれども、やっぱりそれぞれが他人を気遣う余裕がないというか、日々いっぱいいっぱいというか、正しい成長に使うはずのカロリーを確保しきれないというか。。

本当の敵はインターネットなのだろうか。

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