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植物の雑学が面白くて夢中に読み進められる書籍

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Hey! What's up people~!? 鎌田です。それでは編集者目線で気になった本をあなたにご紹介させていただきたいと思います。

今回はこちら、大ヒット「眠れなくなるほど面白い」図解シリーズに、植物学が登場しました。「眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話」です。

本書はこんな感じで始まります…

この世のものとは思えないような奇妙な生き物を想像してみてください。

たとえば、高さ百メートルにもなるような巨大な生き物はどうでしょうか。これは三十階くらいの高層ビルに匹敵する大きさです。

目も口もないような生き物はどうでしょうか。さらに、その生き物には手足さえもありません。動き回ることもなく、エサを食べることもないのです。

あるいは、上半身を地面に潜り込ませて、下半身を地面の上に出している「さかさま生物」を 想像してみても奇妙です。

この奇妙な生き物こそが、植物です。どうですか、興味をそそりますよね。面白過ぎて、あっという間に読み切ってしまうから眠れないということはなかったですね。トピックを思い出して頭の中で反芻するから眠れないよって意味かもしれませんね。

植物は百メートルを超えるような巨大な木となることがあります。植物には、目も口もなく、動き回ることもありません。
そして、皆さんもご存じのように光合成によって太陽の光を浴びるだけで栄養を作りだすことができるのです。

古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、植物を評して「植物は、逆立ちした人間である。」 と言ったそうです。
なるほど!人間は栄養を摂る口は、体の上にありますが、植物は、栄養を摂る根は体の下にあります。

そして生殖器官である花を高々と掲げているのです。このように考えると何という奇妙な生き物なのでしょうね。
緑の惑星である地球は、人間の目から見るとそんな奇妙な生き物たちであふれています。

そして、私たちの暮らしの身近なところにも、植物はたくさんあります。山を見れば緑の木々で覆われ、野を見ればさまざまな草花が咲いています。道ばたには雑草が生え、花壇には色とりどりの植物が私たちの目を楽しませてくれています。

私たちが食べるお米や 野菜も植物ですし、建物の柱となる木材も、元々は植物です。そして、私たちは正月には門松を飾り、春には桜の花を愛でて、秋には紅葉狩りを楽しみます。

これらもすべて植物です。

しかし、私たちはこの愛すべき奇妙な生物のことをよく知らないのではないでしょうか。

この生物の正体を知れば知るほど、皆さんは自然の偉大さに驚かずにいられないことでしょう。

生命の営みの不思議さに目を見張ることでしょう。

ちょうど桜の記事を書いていたので、参考になったのが「染井吉野」はなぜ一斉に咲く?というトピックでした。

桜はクローン植物だから、性質や成長のしかたが同じということで、世界(といっても北半球の温帯地域)には、およそ100種の桜の野生種があって、その1割の10種が日本の野生種となっているそうです。

日本ではこの10種からの変種が 100種以上自生していて、200種以上の栽培品種があるといわれています。

染井吉野は江戸時代末期につくられた栽培品種のひとつで、日本の野生種、大島桜と江戸彼岸をかけ合わせて生まれました。

染井吉野の片親である大島桜は、白く大きい花弁が美しかったので、鎌倉時代以降いろいろな品種が大島桜から生まれました。

もう片方の親、江戸彼岸は、赤みのある小さい花です。こちらは長命で大きく育つことから、天然記念物となる名木が多い品種です。

つまり、染井吉野は日本の桜の2つの名花から生まれた、由緒正しい名花ということになります。染井吉野は自家受粉ができないので、接ぎ木によって増やします。

接ぎ木で増える 植物はクローン、すなわち遺伝子が全く同じです。したがって染井吉野は、一斉に咲いたり散ったりすることになります。

葉が出る前に木が花で美しく覆われるので、人気が出て全国各地に広まったという経緯があるわけです。

しかし染井吉野の親については、長年疑問がかけられていたしたそうなんです。

大島桜については異議がなかったのですが、江戸彼岸が本当の親なのか、山桜ではないのか、あるいは親は外国産なのではという問題です。

国際的にも認知されず、混乱がありました。ここで登場するのが最新のDNA分析でした。

2016年、形態学や集団遺伝学、分子系統学の最新の知見も加えて、従来説の通り、純国産の桜であることが確認されました。

これは染井吉野が生まれて、実に150年たってからの科学的な証明だったそうですね。

この他にも植物の雑学が面白くて夢中に読み進められる書籍でしたよ。
とにかく視点が面白いおススメの一冊です。

それではまたお会いしましょう!

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言の葉を綴じる杜
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