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縦と横の思考を意識的に使い分けられると、より素敵に生きられる
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Hey! What's up people~!? 鎌田です。それでは編集者目線で気になった絵本をご紹介させていただきたいと思います。
今回はこちら「森のなかへ」です。
この絵本の特徴的な点は登場する子どもの物語が2つあるということでしょうか。
1つめは新しい物語です。初めて読む物語は誰も知らない物語だから、楽しい期待が持てて希望がひらけるのです。
2つめは古い物語です。子どものときに読んだ物語は、案外いまだ覚えていたりしませんか?
そんな頃の記憶っていっぱい嫌なこともあったろうけど時代を経て熟成されて甘く懐かしい記憶に導かれる物語になっているのではないでしょうか。
子どもの物語の世界というのは、まず新しい物語への期待があります。そして記憶にある古い物語の2つをそれぞれ横糸と縦糸で編まれているのです。
そういえば「糸」という中島みゆきさんの名曲がありますよね。ミスチルもカバーしましたし、なんと言っても歌詞が美しいですよね。縦糸と横糸で男と女の関係を示す、美しい比喩表現だと思います。
こうした縦と横の切り口で言えば、思考にも同じように縦と横があります。
縦の思考は、人類のこれまでの歴史を省みて過去から学ぶということにあります。そして現在、自分たちが何をするべきなのか考えて、未来に希望が持てる社会を実現しようとするのです。
そのためにこれまで歴史や古典から学ぶということをしてきたのです。
横の思考は、この瞬間に私たちが生きている時代に、多種多様な価値観に触れ、あなたの脳が何かを感じることでしょう。つまりは「ご縁」、人と出会ったり、旅をしたり、あるいは読書をすることです。
これらの縦と横の思考を意識的に使い分けられると、より素敵に生きられるのかなぁなんて思うのです。
人は誰しも何かの問題に直面した時や悩んでいる時に立ちすくんでしまう時があります。
きっと、同じような体験している人は過去にもたくさんいるはずだから偉人伝でも読んでみるか。それとも自分の履歴書を更新するついでに振り返りをしてみようと思えるかどうかって大切なことです。
そんな時に闇に雲に考えても答えなんてでませんし、とにかく何かしている方が圧倒的に気持ちがラクになると思うのですよね。シンプルに生きることが結局は一番コンフォートゾーンであるような気がします。
学びを得る場合だってそう、「これは縦なのか?」「横なのか?」って常に意識していれば方法の選び方の精度も上がりますよね。
したがい読書とか人とのご縁とのバランスが生きる上では大切なのかもしれませんね。
縦糸と横糸がきれいに編み込まれることで、時代を超えて愛される美しい着物は作られるわけです。
この絵本にでてくる物語も、同じように縦糸と横糸がバランスよく、編み込まれており、自分の子ども時代もこうだったのかもしれないと思えてくるから不思議です。
ゆっくりページをめくってゆくと、まったく新しい物語に古い物語のおそろしい記憶がかさなってくる、とてもスリリングな絵本です。
大人になった今でも森ってなんだか怖いと思うときがありますよね。私は狩猟期はハンターとして森の中によく入りますが、深い森や初めての森はやはり畏敬の念を感じます。
この絵本はそんな物語なのです。大人の自分が読んでもページをめくるたびにハラハラしました。内容についてはここでは触れませんが、この絵本を読んでお子様から感想を伺ってください。
きっと今までとは全く違った視点をもって話してくれると思いますよ。
そしてこの絵本を読んで気づいたことがあります。それは、「森は絵本の故郷」だということです。
気になった方はぜひこの絵本をお子さんと一緒に読んでみてください。
それではまたお会いしましょう!
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