最高の日本酒を見つけるために捨てるべき5つのこと
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Hey! What's up people~!? 鎌田です。それでは編集者目線で気になった本をあなたにご紹介させていただきたいと思います。
今回はこちら、Amazonで「ワイン・お酒」部門「グルメ」の2部門で新着、売れ筋ともに1位を獲得した「老舗100億ブランドをV字回復に導いたマーケティングリサーチャーが教える最高の日本酒の見つけ方」です。
今、日本酒が熱いんです。美味しい日本酒が飲めるシャレオツなバーが沢山できたり、日本酒を楽しむオシャレ女子が増えていたりして賑わいを見せています。
かく言う私はビール業界でサラリーマンを経験し、酒蔵の経営も経験したなかで美味しい日本酒に絶賛ハマっている一人だったりします。
本書の著者も私と同じくマーケティングリサーチャーとして活躍されておりまして、そんな人がなぜ日本酒にハマったのか興味をそそられました。
この「マーケティングリサーチャー」って何者なのかと言うと、 商品を作る作り手に変わって、商品が販売される市場環境がどのように変化しているのか?
その中で該当商品がどんな状況にあって、強み、弱みは何なのか調べて、どのようにすれば多くの人にその商品を使ってもらえのるか考察して、それをわかりやすく伝える職業です。
通常は表舞台には出てこないもののヒット商品の裏にはリサーチャーが存在します。
そんなリサーチャーである著者が日本酒にハマった理由というのが、たまたま家族と旅行に行ったときに京丹後市久美浜町の木下酒造さんが醸す「玉川」という銘柄に出会ったからだそうです。
この「玉川」は著者の日本酒に対する概念を180度変えてしまったそうで、最初に口に含んだ時に「えっ、これ日本酒?」と思ってしまうくらいのインパクトがあったそうですね。
私も何度か木下酒造さんには何度か行っておりまして、玉川の味わいもよく存じております。複雑で芳醇な香りが広がり、一口飲むとみずみずしさと同時に濃厚な旨味が何度も押し寄せてきます。
ワインでいうとフルボディとでもいうのでしょうか。米の旨味が口いっぱいに広がって、やがて酸味からの辛味が感じられるようになるんです。それでいながらも酸味でスパッとキレずに、旨味の余韻がありえないくらいずーっと続いて、少しずつ弱くなっていくんですよね。
そして後味が消えた頃になると、またふうっと消える瞬間を味わいたくなって杯を進めてしまうというような、お酒を口に運ぶ喜びを感じられる人にとって最高の酒のひとつなのは間違いないと思います。
日本酒は淡麗辛口であるという著者の概念を覆した日本酒だったようですね。
そして奥の深い日本酒のもつ底知れぬ魅力に取りつかれて、著者のリサーチャー魂にまで火をついてしまったのが本書となっております。
ありとあらゆるデータや書籍から、たくさんの日本酒を飲んで、日本酒のソムリエと呼ばれる「喇酒師」の資格も取られて、この日本酒という素晴らしい飲み物を一人でも多くの人に広げたいと思うようになったそうです。
しかし現実には日本酒は難しいんじゃないの?という誤解もございます。なぜ、日本酒は難しいと思ってしまうのでしょうか?ある時に著者は視点を変えて、相手の声に耳を傾ける事にした途端に、ある点に気づかれたそうです。
それは多くの人にとっては、おいしい日本酒を飲みたいのであってマニアな情報を必要としているわけではないという事です。お酒が販売されている現場で日本酒のラベルを見てみると沢山の情報は載っているのに一番知りたい情報が抜け落ちているという視点に気付かれたそうです。
そう、そこには 「自分の好みに合うのか」という味の基準、選ぶための基準が載っていないということなんですよ。これでは日本酒の本質が伝えきれていないと感じた筆者は本書の出版に至ったというわけです。
本書の構成をお伝えしますと、まず第1章で目的に必要な情報をあぶり出すために、あえて捨てるべき情報をまとめまてあります。自分にとっての最高の日本酒をみつけるという目的において、日本酒のラベルに記載されている情報はチョット多すぎるのでシンプルにしてあります。
次の第2章、3章では、最高の日本酒を見つけるために必要な情報として 「特定名称酒」と「日本酒4タイプ別分類」について書かれていまして、この2つの情報は非常に多くの情報を我々に与えてくれるので、ここでは詳しく説明されています。
そして、第4章では、「特定名称酒」情報と「日本酒4タイプ別分類」情報と、著者がリサーチした情報を組み合わせた「最高の日本酒発掘チャート」について書かれています。流石、?酒師といった内容でかなり充実しています。
そしていよいよ第5章で自分にとって最高の日本酒を見つける本書の狙いの項目となります。
ここでは「最高の日本酒発掘チャート」を使ってどのように最高の日本酒を見つけるのかについて具体的に書かれており参考になると思います。
本書を読み終わる頃には、あなたにとっての最高の日本酒が見つかるハズです。
楽しい夜をお過ごしください。
それではまたお会いしましょう!