定植の深さ問題
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野菜の成長において、定植の深さは非常に重要な要素です。野菜の種類によって適切な深さは異なりますし、また畝(すき)の間隔や列の間隔など、条間(ジョウカン)にも注意が必要です。適切な定植の深さを考慮することで、健康な根の発達や良好な成長を促進できます。
まず、野菜の種類による定植の深さの違いについて考えてみましょう。例えば、ニンジンやレタスなどの種子は小さく、浅い深さに植えることが適しています。これは、苗が土の表面から出やすく、光を受けやすいためです。一方で、ジャガイモ(種芋)やタマネギなどの種子は大きく、深い穴に植える必要があります。これは、苗がしっかりと根を張り、土中の栄養をしっかりと吸収するためです。
もちろん、野菜の種類ごとの定植の深さについて一覧にしてみましょう。
1. 浅めの定植が適している野菜
ニンジン
レタス
パセリ
ルッコラ
ほうれん草
アーティチョーク
シソ
これらの野菜は種子が小さく、浅めの深さに植えることで苗が土の表面から比較的容易に出ることができます。特に日光が必要な野菜に適しています。
2. 中程度の深さが適している野菜
トマト
キュウリ
イチゴ
ピーマン
エリンギ
カボチャ
スイカ
これらの野菜は種子がやや大きめで、中程度の深さに植えることが適しています。根をしっかりと張り、土中の栄養をしっかりと吸収するために、適度な深さが必要です。
3. 深めの定植が適している野菜
ジャガイモ
タマネギ
にんじん(大玉)
サツマイモ
ダイコン
サトイモ
バターナッツスクワッシュ
これらの野菜は種子が比較的大きく、深めの穴に植えることが適しています。根をしっかりと張り、土中の栄養をしっかりと吸収する必要があります。
野菜の種類によって適切な定植の深さを理解し、栽培時に適切に対応することで、野菜たちの成長を助け、健康な収穫を実現しましょう。
また、条間(畝間や列間)にも配慮が必要です。野菜を植える際、畝間や列間の適切な幅を保つことで、植物同士が過密にならず、健康な成長を促進できます。野菜が過密になると、根や葉が重なり合い競合するため、栄養の供給が不足し成長が阻害されることがあります。
畝間や列間の適切な幅は、野菜の種類によって異なります。以下に野菜の種類ごとに適切な畝間や列間の一覧を示します。
1. 畝間が広めの野菜
トマト: 40〜50センチ
キュウリ: 40センチ
イチゴ: 30センチ
ピーマン: 40センチ
エリンギ: 25センチ
カボチャ: 100センチ以上(株の大きさによる)
スイカ: 150センチ以上(株の大きさによる)
これらの野菜は株が大きく広がる傾向があるため、畝間を広めに取る必要があります。
2. 畝間が中程度の野菜
ニンジン: 30センチ
レタス: 30センチ
パセリ: 25センチ
ルッコラ: 25センチ
ほうれん草: 20センチ
アーティチョーク: 80センチ(株の大きさによる)
シソ: 20センチ
これらの野菜は株が中程度の大きさなので、畝間を中程度に取ることが適しています。
3. 畝間が狭めの野菜
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アグリハック研究会
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