成城大学【データサイエンスの実践的学び②】に大塚真理子氏(KDDI株式会社)と吉平健治 (元NEC)がゲスト登壇
成城大学データサイエンス教育研究センターが開講する「データサイエンス特殊講義Ⅲ」(前期:月4限)は、「一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会」https://peopleanalytics.or.jp/のご提供により、3名の実務家教員に担当いただいております。この科目では、企業の最前線の人事部門で活躍している講師をゲストスピーカーとしてお招きし、企業の人事戦略の場でデータサイエンスがどのように活用されているかについて、3回に渡りお話いただいております。
第二回目はKDDI様他をゲストに迎えました
第2回目の7月1日(月)は、大塚真理子氏(KDDI株式会社人事本部人事企画部ピープルアナリティクスグループ)と吉平健治氏(元NEC Laboratories America, Inc. Director)をお招きしました。大塚氏は「人事部門におけるデータ可視化の重要性と事例」、吉平氏は「データ、AI、アプリケーションのフルスタックを統合してビジネス価値を創造するプラットフォーム」というテーマでお話しいただきました。
先に大塚氏が説明されたような「データドリブン人事」の実現には、多くのデータエンジニアやデータ分析者による作業が必要です。DataGOLは、そのような作業を自動化・効率化することで、人事施策に関わる意思決定をより高度に行えるようにします。
詳細はこちらをご覧ください
https://www.seijo.ac.jp/education/support/cds3/news/cvt4qu0000002gys.html
大塚氏のお話では、1970年代からの通信業界の変遷を振り返り、現在では通信を核として金融や地域共創など多種多様な広がりを見せるKDDIの事業内容が紹介されました。それらの多岐にわたる事業を発展させていくために、旧来の属人的で非効率な人事制度を改め、客観的且つ効率的な「データドリブン人事」を推進しているとのことでした。大塚氏が担う役割は、事業部門ごとに配置されている人事担当と会社全体の人事制度の企画・運用担当者の両方に伴走することです。お話では、①コロナ禍を背景とする働き方の変化に伴う社員のエンゲージメントの変化、②管理職の残業時間の偏り、③社内公募制度による異動の効果と影響という3つの事例が紹介され、データを可視化することで、課題に気付き、改善を図っていくプロセスが示されました。
大塚氏は本学の社会イノベーション学部の卒業生
大塚氏は本学の社会イノベーション学部の卒業生でもあり、同じ大学の先輩が仕事について活き活きと語る姿は受講生達にも良い刺激になったようです。
続いてご登壇いただいた吉平氏は、世界的企業での勤務や起業など多彩なご経歴を持ち、現在は日米のスタートアップ企業を支援する事業を行っています。今回のお話では、ご自身が開発した「DataGOL」というさまざまなデータやアプリケーションを統合して管理できるプラットフォームについて紹介いただきました。日米の双方で横断的に活躍されている吉平氏から、データサイエンスの最新事情を聞く貴重な機会ともなりました。
お二方のお話のあとは受講生からの質問に応えていただく時間があり、「仕事でやりがいを感じる瞬間は?」「学生時代にやっておくべきことは?」「生成AIの規制に賛成か反対か?」「最近話題のジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用についてデータ分析を活用できると思うか?」といった質問が飛び交い、受講生達の関心の高さが表れていました。
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