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『ウマフリ』執筆裏話 ―レモンポップ編


はじめに

 今回は『ウマフリ』に寄稿した「若武者と歩んだ無敗街道 ―レモンポップ」の執筆裏話をお届けします。

1.執筆経緯

 今年の『ウマフリ』への最初の寄稿はGⅠ開幕のフェブラリーステークスにあわせて、というお話を緒方きしん代表とはしていたのですが、話の流れで急遽ディープボンドのエッセイを執筆することに。(この辺りは前回のnoteをご覧ください。)

 そのため、当初の予定を後ろ倒しして1月の末から本コラムに取りかかりました。しかも、もうしばらくすると公開になる、あるお仕事(公開になったら文言差し替えます)と並行しての執筆作業になったため、かなりスケジュールはタイトに。 

 しかし、その中でも「レモンポップと坂井瑠星騎手の名コンビをテーマにする」という当初の軸はぶらさずにいよう、と考えていました。そして多くの反響をいただいたディープボンドのエッセイがコンパクトにまとまった内容だったことを踏まえて、「なるべくサッと読めるものを」という方針も決めていました。この2つは掲載までほぼ一貫させられたので、満足しています。

2.プロット作成

 今回のプロット作成で特筆すべきトピックは2つ。

 1つ目は、「フェブラリーステークスが締めに来ない」という構成を決めたことです。当初はフェブラリーステークスの勝利で締める形を考えていました。しかし、坂井騎手とのコンビを語る上で初コンビのレースだけで終わるのは如何なものか、と考え直しました。やはり「無敗街道」全体を俯瞰するような視点が欲しいと感じたのです。しかし今回の依頼はあくまでもフェブラリーステークスにあわせての名馬記事。私の構想に問題がないか緒方代表にうかがったところ、「フェブラリーSに特化する必要はないかな、と思います。」とお返事をいただきました。いつもながら『ウマフリ』さんでは自由に書かせてもらっていて、感謝ですね…。

 2つ目は、このプロット作成中に訃報を知ったエイシンプレストンについてのエピソードを入れ込んだことです。元々導入部で「名手が25歳頃に出会った名馬」の1頭としてエイシンプレストンは紹介していたのですが、訃報を受けての福永祐一先生のコメントがあまりにもコラムのテーマと合致していたので引用することにしました。「レモンポップのコラムで最後の引用がエイシンプレストンってどういうことだよ」となるかもなぁとは思ったのですが、最悪校正の時に削除してもらえば良いや、という考えでプロットに加えることにしました。

3.執筆

 一度プロットが固まった後は、ここ最近のエッセイ・コラムの中では一気に書き上げられたほうです。というか、他のお仕事があったので一気に書き上げざるを得なかった、という方が正しいかも知れません(笑)。

 プロットから変更した点としては、結語に坂井瑠星騎手のインタビュー記事の引用を加えたことがあります。何というか、結語が寺山修司と福永先生の言葉だけを引用して、主人公である坂井騎手の言葉が無いのが片手落ち感があったんですよね…。結果として、現役ジョッキーの坂井騎手と引退した福永先生のコメントのコントラストが良い感じで、満足いく締めになりました。

 気にしていたエイシンプレストンの件は校正で削除や修正の要望は来ず。ほぼ入稿したままの原稿で掲載になりました。改めて緒方代表、ありがとうございます。

おわりに

 今回のコラム、本記事投稿時点で10RPに達しておらず、個人的にはあまり読んでいただけていないなぁ、という感触です。前回のディープボンドのエッセイは流石に度外視しても、これまでの私のコラムと比較しても少ない数字。勿論、閲覧数が全てではありませんが、『ウマフリ』というサイトの充実に貢献できていないとなると、申し訳ない思いにもなります。ライターとしての力不足を感じますね。

 とは言え、公開日の2月22日は「ぱかライブTV」とサウジカップデーという大イベントがあり、どうしても話題はそちらに集中しましたからね…。ある程度は致し方ないかも知れません。こういうのは水物、と割り切ることも大切ですかね。とにかく良い記事をこれからもお届けできるように精進して参ります。

 


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