【リアルのチカラ】
ZOOMにするか、
リアルにするか
コロナ以前にはなかった
遠隔で人と交流する機会が増えました。
何度か会話して仲良くなって
いつかお会いできたらいいな〜と思っても
遠くに住んでいると
よほどの用事がないと
会いに行こう!とはならなかったりします。
昨年末に、
「うちの子たちにワコさんの本の話してほしいな」
東京の小学校の先生から
声をかけていただきました。
私は、これまで多くの人前で話をする機会は
ゼロではないけれど
そんなに多くはなかったので
できるかな?ちょっと不安。
でも、小学生のお子さんに直接本の話を聞いてもらい
反応を見られるチャンス!
挑戦してみよう!と思いました。
ZOOMとリアルどちらでもいいですよ〜
こんな言葉を聞いたら
いつもの私なら迷わず ZOOMで!
と答えるところ、
ちょっと待った!
それぞれのメリット、デメリットを挙げて
今の自分にとって良い選択をしよう!
と考えてみることにしました。
普段、学校で学生さんに話をしている「先生」に
聞いてみよう!と、
身近なところにいる「先生」(夫)に聞いてみると
「リアル!」
即答です。
どうして?と聞いてみると
「リアル」の方が断然伝わるから。
ZOOMでは、聞き手の反応が見えないし、
スピーカーからの一方向になりがちで
伝えたいことが伝わりにくい。
わざわざ遠くから
話をしに来てくれるということで
熱量の高さも伝わる のだとか。
確かにそうだ!
ZOOMと即答しようとした時に
私の頭に真っ先に浮かんだのは
「うわー苦手だからリアルなんてムリ〜」
「交通費、宿泊費かかるからなぁ〜」
「他に何か用事があるならいいかもしれないけど…ないし」
全部「自分の都合」でした💦
「先生」ってやっぱりすごいなぁ。
まずは真っ先に、
聞き手(児童、生徒、学生さん)にとってどの方法が良いだろうと
考えるのですね。
メリット、デメリットの表なんて作ろうとしていた自分が
恥ずかしくなりました。
金銭面、楽かどうかを考えたら
「ZOOM」ですが、
自分の本は子どもが自分の夢を自分で守れるようにするツール なので
「直接、本を手渡したい」
「私の話を聞いてすぐの反応を見てみたい」
「子どもの味方だよって伝えたい」
これを叶えるためには
「リアル」ですね。
というわけで、
1ヶ月かけてスライドを作り、
15分で話せるように何度も練習して準備しました。
* * * * * *
実際にリアルにお話ししてみた後、
「やっぱりリアルでよかった」です。
子どもたちの反応がそのまま伝わってくるし
学校の雰囲気、先生たちとも少しお話しできたり
直接自分の本をお渡しできたり
他の人のお話を聞きながら
自分の話す内容を絞り込んだりして
調整できたり
もしZOOMだったら
聴き手の様子をほとんど感じることなく
自分のパソコンの画面の原稿をただ読むだけで
終わっていたような気がします。
情報量が全然違います。
他にも、色々あります。
長い間会えていなかった友人と久しぶりに会って話したり
他の参加者と一緒に夕ご飯を食べながら、お話ししたり
今までZoomでしか会ったことのない人たちとの
新年会に参加できたり(たまたま翌日だったのです)
いつもは動画のアーカイブを見ているだけだった講座に
リアル参加したり
ZOOMだったらできなかったことだらけ!!!
ZOOMで話す1時間とリアルで話す1時間では
話す内容の深さや共感度合いも
全く違う!
初めて話す人ばかりなのにあっという間に仲良くなっていました。
* * * * * *
私は人見知りが激しいので
これまで、人が集まるところが苦手で
参加してもほとんど話をすることなく
ただニコニコして聴いているだけだったのです。
「今年は『人と話す』ことに対する苦手意識を少なくできるように
色々挑戦しよう」と考えていましたが、
既に自然にできるようになっていたようです。
「自分は人見知りがひどくて友達を作るのが苦手」
という、幼い頃に思い込んでしまっていた自分は
もうどこにもいなかったのです。
自分の欠点に目が向いているときは
「自分の都合」ばかり優先していたのかもしれません。
「いつも人のことを優先しているような理由(言い訳?)を言いながら、
自分の脳を騙し、実は、新しいことに挑戦して失敗して傷つくことを恐れていたのだ」と気づいたのです。
挑戦することは怖くない。
失敗なんてない。
挑戦しないことが一番の失敗。
子どもたちに話したいことを
逃げずに実践できたのは
リアルだったからこそなのかも。