人がいるとトイレできない…それ、排尿恐怖症かも?克服した経験も!

「周りに人がいると排尿できない…」という症状は排尿恐怖症という恐怖症ですので、軽く考えてはいけません
この記事では、原因、病院でもらえる薬や克服法、割合など、排尿恐怖症を超詳しく解説します!

筆者プロフィール
元排尿恐怖症で、オンラインカウンセラー。
現在は主に排尿恐怖症に関する情報発信などを行う


1. 排尿恐怖症の原因と症状

身体は健康にも関わらず、周りの人の気配による心理的な緊張が原因で、排尿できなくなります。
一般的に、症状は以下のように進行します。

ステージ1 周囲の「見える」人の存在が気になり、排尿困難になる
症状は、以下のようなものです。
・小便器で他の人と並んで排尿できない(男性)
・子供をトイレに連れて一緒に入った時、排尿できない

男性の場合、公衆トイレでは個室は少ないため、
となります。


ステージ2 周囲の「見えない」人の存在であっても気になり、排尿困難になる
ステージ1から徐々に症状が悪化するとステージ2になります。ステージ2の症状は、以下のようなものです。
・小便器で、トイレ内に人がいなくても人が来るかもと不安になり排尿できない
・個室で、隣の人の気配により排尿できない

この状態になると、仕事は在宅でできるものを選ばれる方が多いです。

2. 排尿恐怖症の治し方について。病院の薬で治るのか

身体に問題はなく心理的な原因のため、泌尿器科の病院などに行っても、特効薬や手術などは存在しないのが現状です。

一応、筆者は排尿恐怖症の克服に成功したため、その方法は公開しています。

筆者の排尿恐怖症克服経験

女性の排尿恐怖症について

3. 排尿恐怖症が及ぼす様々な影響

多くの方が、①生活②健康に大きな影響を及ぼしてしまっています。
生活では、大学受験、旅行、検尿などの特定のイベントに留まらず、職場など日常的に使うトイレでも困っているという方が多いです。
健康被害としては、排尿の異常な我慢による膀胱障害、水分補給の我慢による脱水症状などが多くなっています。

ステージ1の方

大学受験は小便器は排尿困難で、個室は混雑するのでトイレの我慢ばかり。試験に集中できず、失敗の一因だと思う。

(10代男性・ステージ1)

職場で毎日困っていて辛い。出張で同僚とトイレに行っても出せず、排尿を我慢して膀胱を悪くした。

(40代男性・ステージ1)

ステージ2の方

中学生の時から小便器で排尿できなかったが、昨年から個室でも排尿できないことが増えてきた。旅行も全然楽しめない

(30代男性・ステージ2)

自宅のように落ち着いた個室でないと尿が出ない。仕事は、テレワークしか厳しい。

(50代女性・ステージ2)

4. 排尿恐怖症の割合は?

排尿恐怖症人の割合に関する正確な研究はありませんが、いずれの推計でもかなり少ないと考えられています。

男性の場合、排尿恐怖症の方は特徴的な行動をします。そのため、周囲に排尿恐怖症の方がいればそれは明らかです。
・頻繁に大便器に入る(男性は普通小便で大便器は使用しない)
・誰も使われていないようなトイレに行く
・小便器で排尿音がしない

しかしほとんどの排尿恐怖症の方は、これらの行動をしていたのは学校や職場で自分だけだったと述べており、数百人に1人未満と考えられます。

職場で他人は立ち小便器で排尿するため、私だけ頻繁に大便をしていると思われてしまう

(30代男性・ステージ1)

高校の修学旅行で、高速のパーキングエリアのトイレ休憩で僕だけ毎回個室を使用し、変に思われた。

(20代男性・ステージ1)


5. 排尿恐怖症を周囲の人に言うべきか?

排尿恐怖症はデリケートな問題のため、周囲の人に言うべきかで悩む人も多いです。
これまでカウンセリングしてきた方は、笑われたり軽蔑されてしまう場合があることを恐れて、周囲の人に排尿恐怖症を知られないように隠している、という選択をする方がかなり多い印象です。
そのため、誰にも言えない悩みとして、長期間抱えて辛い、という方が多いのです。

小便器で中々排尿できずにずっと立っていると、先輩に「お前立ちションできないのか?」と笑われてしまい、それ以降他の人に言えない

(30代男性・ステージ1)

親に排尿恐怖症のことを言うと、自意識過剰すぎると言われてしまった。

(10代女性・ステージ2)

6. まとめ

この記事では、排尿恐怖症の概要について紹介しました。排尿恐怖症の割合は少ないですが、生活や健康への影響は非常に大きく、最も厄介な恐怖症の1つです。

下の記事で述べている通り、筆者も排尿恐怖症を克服する前は、大学受験、旅行、検尿など本当に困りました。

排尿恐怖症だと日常生活は大変になりますが、トイレで排尿できる自信がないから水分補給は怠る、などは脱水症状のリスクもあり危険です。絶対にしないように注意してください。

今後も様々な記事を書いていきます。よろしければご支援頂けますと幸いです