Linux Audioノススメ
Linux Audioは新しいオーディオの世界を開いた
デスクトップユーザのみならず
ハイエンドオーディオユーザーにこそ是非聴いていただきたい音
PC Audioが一部の方々の間で広まっておりますが、どちらかといえば、機器としてPCを用いたAudio、として楽しんでおられる方々がほとんどだと思います。音というよりメカといった感じです。PC Audioは、音の良さを追求して演奏者の気迫の伝わるようないい音楽を聴くことに楽しみを覚えるような方々、すなわち純粋な「音」のオーディオユーザーならびにハイエンドオーディオユーザーの方々には全くといっていいほど見向きはされていない世界だと思います。
音源へのアクセスコントロールがとてもスムースで音楽再生が容易ではあるものの、「Roon」などのインターフェイスアプリケーションを使ってみたところで所詮、PC AudioはPCの音にすぎないとお感じの方々が少なくないと思います。実際わたしもそのように感じてしまい、PC Audioを封印してしまった時期がありました。しかし、Daphileとの出会いがそのわたしの考えを変えてくれたのです。
私はオーディオに、楽しく生き生きと演奏者の意気込みを感じさせてくれて生演奏で聴こえてくる倍音のビビりやキラキラした和音を追求してきました。その結果、機器はMark LevinsonとChordに落ち着きました。ただ、よほど高価なものは買えないので中古などを利用してセットを揃えております。Mark LevinsonのCDトランスポートから引き出される音と音楽に魅入られていました。
ところがDaphileと出会って以来、Mark LevinsonのCDトランスポートを徐々に聴かなくなってしまい、気がついたらLinux Audioの深みにはまりこんでいたのです。Daphileは使い勝手も良く、DLNAサーバーのみならずQobuzやTidal、ネットワークストリーミングラジオなどへのアクセスに極めて高機能を有しています。でも、「音」についてはもっと上質なものがあったのです。
Linux Mintより始まってさまざまなLinuxディストリビューションを試しました。Ubuntuのような若干、重目のものからPuppy Linuxのようなごく軽量Linuxまでいろいろ。その結果、現時点、2つのディストリビューションとそれぞれの特有カーネルに落ち着いたのです。それは
XubuntuCore 21.10 linux-image-5.13.0-30-lowlatency
と
SparkyLinux 6.7 linux-image-5.10.0.26ーrt
のふたつです。それぞれ特徴があって、前者は優美で柔らかく身体全体を包み込んでくれるような温かく美しい音、後者は主旋律のメリハリをしっかりと感じとることができる上、音場の空間感がものすごく素晴らしいという特徴を持っています。
残念ながら前者は今となってはインストーラーから作成することができなくなってしまっておりますが、このふたつはそれぞれ素晴らしいシステムだと恥ずかしながらも自負しております。といっても私が作ったものもなんでもなく、いいと思うものを選んだだけですが。
これらLinuxディストリビューションは使用するPCによって音が違ってきます。私が大好きなPCは
XubuntuCoreは2010年-2014年ごろまでのMacBook Proあるいは#Mac Mini
SparkyLinuxは2017年ごろのIntel MacBook Proあるいは#Intel Mac Mini
です。これが私のお薦めです(#知人からのレポート)。
これらを使用すれば
オーディオには世界もあったのか
と感じさせてくれると思います。正直、後者は少し一般的なオーディオという概念をほんの少し逸脱していてい、換言すれば「こんなオーディオの世界もあったのか」と感じさせてくれるでしょう。これは、しっかりとしたDAC、プリアンプ、パワーアンプと優れたスピーカーを使えば使うほど、よりはっきりと感じられます。
オーディオヘッドホンをお持ちのデスクトップオーディオユーザーにもそしてハイエンドオーディオユーザーにこそ是非聴いていただきたい「別世界の音と音楽」が広がります。楽器演奏者の息づかいや指揮者の唸り声、そして演奏者の意気込みをしっかりと感じ取ることができましょう。「オーディオにはこんな世界ものもあったのか」と感じさせてくれるはずです。
Linux Audioをオーディオユーザーの方々に試していただき、その素晴らしさを知っていただきたいです。なお、Linux Audioにご興味を持たれた方はわたしのオークションページで是非お試しください。
2024/5/15
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