這いつくばって辿り着いた安定期16週
妊娠後初めて出血し、顔面蒼白になりながら病院を受診した9週。
幸いなことに出血の原因は見つからず、お腹の子の無事が確認出来た。
緊張していたのか、その日だけはつわりが軽く思えてご飯も食べられるという奇跡が起こっていた。
うっすらと、もうつわりのピークは越していてこれから楽になるのかな?とまで思える程だった。
前回の話はこちら。
寝ても覚めても頭が割れるように痛い日
私は偏頭痛持ちなので頭痛の前兆がありなんとなく分かるのだが、この日の頭痛は何かが違った。前兆や原因に心当たりがなくずっと頭全体が痛い。
もしやと思って「妊娠 頭痛」と調べたら
なんとつわりの終わりかけで頭痛が起こる人が多いらしい。
「やっぱりつわりが終わるのか・・・・・?!!」
頭痛は辛かったが、もうこの地獄終わるかもしれないなら我慢できる。
そう思った。
もうすぐつわりが終わるかもしれない?
甘い
甘すぎる
あの時の自分の頬を往復ビンタしたい
そこから16週までつわりの症状は続いた。
終わるかもしれないと希望を抱いた10週から1ヶ月以上も続いたのだ。
つわりの辛さの一つ、いつ終わるのか分からない「先の見えないトンネル状態」が個人的にはかなり大きいと思う。
マイナートラブルが多すぎて毎日何かしらの不調
通常のつわりの他にも数日限定の不調があった。
・とにかく息苦しい
どの体勢でも、喉から肺までが圧迫されているような感じ。深呼吸してやっといつもの量の空気が吸えている状態。
もちろん眠れない。
・低気圧で通常のつわりが悪化
・胃もたれがひどい
たくさん食べた訳ではないのと食後4時間以上は経っているのに一向に胃もたれが改善せず胃がシクシクする。眠れない。
・夜眠れない程の子宮の痛みが朝まで続く
子宮が拡張されている可能性ももちろんあるが、ちょっと痛すぎない??と思い翌朝病院へ電話し受診。何事もなかった。
そんなこんなで、妊娠前のように一日スッキリ!なんて日は皆無なのだが、気持ち悪いと考える頻度が16週の今 劇的に減っている。
家事が出来る時間も増えているし、お出掛けも出来る日が増えている。食べられるものも増えている。信じられない。
私は運がよく16週でつわりが終わったが、後期つわりがあるかもしれない可能性に戦々恐々としている。
新型出生前診断(NIPT)を受け、結果を待った2週間
12週のある日、病院にて出生前診断を受けた。
妊娠前から、私達夫婦は必ず受けようと話していたからだ。
・羊水検査
・クアトロ検査
・NIPT
の3種類の中から、迷わずNIPTを選んだ。
問診のあとに念入りなエコー検査をしていただき
NT値を測り、胎児の全身をくまなく診てもらった。
「結果は2週間後です。ご夫婦でお越しください」
そう言われて病院を後にした。
「きっと大丈夫だよ」
という夫の言葉を日々思い出しながら、その時を待った。
もし陽性だったらその時に考えよう。そう言って私達はそれ以上の話をすることはなかった。
アメリカの機関に検体が送られ、検査された結果が返ってきた。
診察室に入り夫婦で席に着いた。
なんだかスローモーションに感じる。
無意識に両手は合わさり願っていた。
一枚の用紙に書かれた内容を、
優し気な声で上からゆっくり細かく説明してくれ
「結果は陰性でした。よかったですね」
という先生の言葉で一気に安堵感でいっぱいになった。
・その検査は100%確定の結果ではない事
・その検査で分からない障害が出てくるかもしれない事
私達はそのことを了承した上でこの検査を受けた。もし産まれてから何か分かったとしても、受け入れようと夫と話し合った。
心待ちにしていた憧れの安定期
安定期と言われている16週(5か月)に突入した途端、お腹が前に出てきたと同時に腰が反り始めた。
腰がウィークポイント(弱点)な私は嫌な予感しかない。
これからお腹は大きくなる一方だ・・・・
気を付けなければ・・・
それにしてもお腹パンパンだな?!
妊娠線対策の為のオイルは塗っていたものの
見事に妊娠線が一気に出始めたのだが・・・頻度が足りてない?
これからもっと乾燥する時期だから
こまめに塗りなおそうと心に誓った。
オイルを塗る瞬間
お腹の子の胎動を感じないかと念入りに手を当ててみる。
この子の生きている証明が待ち遠しい。
大好きな夫と一緒にお腹に手を当てて、様子を伺うあの幸せが待ち遠しい。
つづく。
次回の話はこちら。