精神病院大騒動!病棟から追い出された男の末路!
いらっしゃいませ、涙の後には虹がかかる…レイン坊です!
今回は僕が精神病院の解放病棟に入院してから退院するまでの顛末を語ろうかと思います。
僕は双極症1型と診断される前は「鬱状態」という仮診断の状態でした。
精神病院の院長先生から「入院したほうが会社の人も心配してくれるよ」と耳打ちされ、訝しがりながらも了承することにしました。
初めての入院でドキドキ。
精神病院ってどんなところだろう。少し怖いな。
でも予想を裏切って病棟はとても清潔に保たれていて患者さんたちも平穏に過ごしていました。
ギャーと叫ぶ人もいませんでした。
僕は鬱状態なので(実は躁転している)大人しくすることにしました。
もともと人付き合いも苦手(対人恐怖症)なので、仲良くなるつもりもありませんでした。
看護師さんも気さくで優しくて、プロ意識の高い人がほとんどでした。
看護師長とその取り巻きさんだけは最初から違和感を感じていました。
野菜の勘です!じゃなくて野生の勘です!
抗うつ薬の「パキシル」を処方されました。
セロトニン阻害なんちゃらかんちゃらで鬱に効果があるお薬です。
(パキシル(Paxil)は、主にうつ病や不安障害の治療に使われる抗うつ薬です)
そして僕は鬱患者(仮)なのに元気に活動し続けていました。
パキシルって効くんだな!これなら数週間で会社に戻れるぞ!
本気でそう考えておりました。
病室に一眼レフカメラやモニターを持ち込みました。
日に数時間だけ外出を許される病棟だったので、病院の周囲の山を散策して野鳥を撮影しました。
鬱なのに元気にハイキングですよ。なんでだろうな。ま、いっか…
撮れた写真を看護師さんたちに見せて喜んでいました。
楽しかったな。
入院して三週間ほどたったころ、体調に異変が生じ始めます。
物音がうるさく感じる
特定の人物が憎たらしくなる
あちこち構わずに声をかけまくる
突然泣き出す
大胆な行動にでる
たくさん歌詞を書きまくる
とにかく周囲の音がうるさくて耐えられない!
作業訓練の時間は一人ベッドの上で耳をふさいでいました。
苦しい…!
そして、偉そうにしている人や高圧的な人、病院の運営や経営について敵意を持つようになりました。
看護師長に向かって「なんで担当なのにこんなに苦しんでいる僕を見てくれないんですか!その役職は飾りか!」など当たり散らしました。
差額ベッド代があるのおかしい!相部屋なうえに狭いのに!などなど
また、話し声のうるさい僕に注意してきた男性にケンカを売りそうになりました。
「注意してくれてありがとうございました!(怒)」というなんともオトナな対応をしてしまいました。危ないね~
それまで誰ともかかわらないようにしていたのに、ちょっとしたきっかけでいろんな人と仲良くなっていきました。
お互いの苦労話など盛り上がったり一緒にお風呂に入ったりしていました。
電話で会社の保健師さんに「あんたこのままじゃ戻ってきても行ける職場ないよ」と言われて
「じゃあ死ぬしかないじゃないですかあああああああ(号泣)」と泣け叫んだり(苦笑)
基本的に恥ずかしがり屋なのに、掃除のお姉さんがトイレ掃除しているときに
「今大丈夫?OK?」
と用を足していました。今考えると恥ずかしいなぁ。
でも、それで仲良くなれたので結果オーライでした!
暇を感じると、その時々の感情が沸き上がって、歌詞が浮かんできました。
ワイは作詞家や!書き溜めるぞ!とアプリにせっせと打ち込んでいました。
(何曲か音楽にしたので聴いていただけると嬉しいです)
そして主治医から衝撃の一言が伝えられました。
「あなた双極性障害です。パキシルはやめてデパケンにします」
衝撃を受けました。
え?うつ病でしょ?
そもそも双極性障害(双極症)って何ですか?
はてなマークの嵐!嵐!嵐!
パキシルは抗うつ薬、デパケンは…
躁状態の症状を抑えるための「気分安定薬」として処方されます。気分の急激な変動を抑える効果があります。
そして僕は強制退院することになりました。
おそらく、このまま病室にいると他の患者さんを傷つけてしまう恐れがあるからでしょう。
ショックでした。
ここから本当の地獄に向かって落ちていきます…
つづく