妊活記録12 .体外受精(C病院凍結結果)
とうとう記録が現在に追いついてしまった。
1年分の記録をなるべく描写多めで書いていたが、それでもあっという間に書ききれちゃうものだな。
私としては長く苦しい耐えた一年だったけど、それでも一瞬だったような、いやでもやっぱり長かったような。
さて、採卵結果の5日後、内診と卵の受精結果を聞きに通院した。
13個も取れたので先週はしばらく無邪気にうれしかったが、全滅って可能性もなくはないんだよな、とだんだん不安になってきていた。
1回目も、数は22個と多かったのに、受精卵の数は9と半分以下だった。
いっぱい採れたうれしい状態で停まっていたいよ…と思ったが、予約もしちゃったし行くしかない。
内診は全く問題なかったようで、一瞬で終わったし私ももう卵巣の腫れも痛みも全然感じない。
それならA病院の採卵てなんだったんだろう…と遠い目。三日間寝たきりでトイレもままならない状態なんて、あの時が人生で初めてだった。
今日のメインはここからである。
合否結果を聞きに行くような面持ちで診察室へ。
「じゃあですね、全部顕微授精してて、いま11個育ってます。順調なのが7個。で、〇日後に凍結結果出ます」とのこと。
!!!と思ったが、ここは冷静に聞かねばならないことを聞かねばならない。
メモしていったので、この結果は置いといて、精子の結果を聞いてみたところ「よくはないですねー」とのこと。
検査した時よりはよくないのか、と聞いたら、前よりはいいですよ!と言ってもらえた。
結果の紙を印刷して渡してくれたのだが、精子濃度が352万になっていて、いままでの190万とかの時よりは倍に増えている。
最近悪くなる一方なので、これはうれしい。
メモした中に未成熟卵の数も入っていたので、これも聞く。
13取れて、2個減ってるということはこれが未成熟だったのかと思ったら、「未成熟卵はなかったですよ!」とのこと。
ええっ!思わず驚いちゃった。未成熟、ゼロ!!全部成熟!!
こ、これは…。普通は未成熟卵、あるよ。こんだけ数が複数あるんだから。1個か2個でも少ないよ。
私の体が薬に反応しやすいというのもあるだろうけど、そんなに足しげく連日で診察エコーしたわけでもなく、ほぼストレスフリーに注射とクロミッド飲んでただけなのに、ちょうどいい数の卵が取れて、未成熟ゼロ!
これに感動して二の句が継げなくなってしまい、本当は脱落した2個が受精もできなかったのか、それとも受精はしたけど培養停止になっちゃったのか、これを書いてる今となっては後の参考に聞いたほうがいいと思ったのだが、その時は何も聞けなかった。
採卵はめちゃくちゃ嫌だしそりゃ苦痛だったし、子宮鏡検査も痛いというか不快感マックスだったけど。
でもでも、そんなの前の病院たちに比べたら全然いけるレベルだった。
毎回毎回採卵のあとは絶望感いっぱいで、満足できたことなんか一度もない。
私の体がダメなのか病院がダメなのかもわからなくて疑心暗鬼だったし、いつも不安で仕方がなかった。
周りに見せるのは嫌なので何でもない風にしていたけど、ここまで来るのは大変だった。
いやまあ、まだわからないのだ。不妊治療が終わるまでなにもわからないし。
でもとりあえず、今まで通った中で、一番、ここが、楽だし結果がすごくいい!それだけ!
凍結結果が出るまでは何にもいえないけど、かなりうれしいし明るい気持ちになった。
と、いうわけでこれが採卵後1回目の通院日。
次は凍結結果を聞きに二回目の通院。
11個も残っているならいくつかは残るだろうと一瞬明るい未来を夢見たが、やはり直前になると不安になった。
仕事のほうでも色々あり、卵が残ったとしても病院の夏休みもあるし、移植はどうなるのかなとも思い、心配しても仕方ないのだが落ち着かない日が続いた。
とうとう診察日になり、緊張の診察室へ。
もうすっかり私が信奉している若い先生が笑顔で迎えてくれた。
体調お変わりないですか、の会話のあと、凍結結果の資料が手渡された。
と同時に先生が手早く結果を言ってくる。
「凍結結果、5個凍結できてます。5回移植できますよ」
資料を見ると、ぱっと見よくわからないけど、Aが多い!気がする!
Bもちらほら!Cはなしだ。
5個もすごいけどグレードもよい。すごい!かなり多いほう!うれしいー!
どうも妊娠結果に見た目のグレードは直接結び付くわけではないらしいが、それでもいいに越したことはない。
今回の採卵結果のまとめ
採卵予定個数 15? (読み上げられるのを勝手に数えただけなのであまり確かではない)
採卵数 13
受精数 11?
凍結数 5
(すべて5日目胚 ①3AB ②4AA ③4BA ④4AA ⑤4AA)
ただなー、私が難しいのはいつもここからで、今回だけは違ったけど、採卵では私の多大な苦痛と引き換えに胚盤胞培養は大体成功していて、そのあとの移植でがっかりしているパターンがすべてなのだ。
うまくいくビジョンも見えないし、自分が身ごもってる図も想像できないので、イメージがあやふやなままとりあえず聞きかじってる知識で爆走しているような気がしてならない。
一人目不妊の方々はみんなそうなのだろうか。
まあまあな本数の妊娠検査薬も排卵検査薬も持っているのだが、最近は病院の判定もあるので、タンスの肥やしと化している。
海外製の検査薬を個人輸入して買っているので、配慮もなにもなくピンクの背景に赤ちゃんが微笑んでいる写真がむなしい。
照明をつけない状態で廊下の押入れを開けると赤子が暗闇で微笑んでいて心臓に悪い。
なんてどうでもいい話はともかくとして、とうとう書ける自分の記録のネタがなくなったので、次回からは妊活小ネタというか、TIPSと称して勝手な不妊治療考察(考察っていうのか?所感?)を書いていこうと思っています。
というよりはむしろそちらが書きたくてnote始めました。
完全素人の与太話なので、ご興味がある方のみどうぞ。
A病院~B病院に通院しているときは、話せる友達もおらず、家族もこの話をすると哀れんだ眼をしてくるので一人で悶々としていました。
最近は暇な時間はこれを書いてるか、もしくは次何書こうと考えているので、ネットサーフィンもほどほどにしています。
研究結果もほかの方の記録も参考にはなりますが、もう自分は大体調べつくしたし、そのパターンは私に当てはまらないと意味ないですからね。
そのおかげで、ここのところ肩の力が抜けてフラットにやるべきことを淡々とできるようになったかもしれません。
常に背水の陣!みたいな気持ちでいるときは、本当に疲れていました。
特にB病院に通っていた時は低刺激・自然周期がメインなために通院回数が本当に多くて、有給休暇がゴリゴリ減っていくのでそっちの焦りがすごかったです。
若い先生の技術力が信用できなかった以外はいい病院だと思うのですが、私には合わなかったですね。
そういう結果も、試行錯誤しないとわからなかったのでしょう。
過去の自分には申し訳ないですが、現在の自分は過去の苦労のおかげでちょっと前進した位置にいられるので、その頑張りをうまく成功につなげたいものですね。
読んでくれている方は不妊治療を始める方か、もう行っている方か、興味がある方なんかが参考に読んでくださっているのかな?
いやー…不妊治療って本当に大変ですよね(水野晴郎)
大変ですけど、やみくもに未来に怯えていた1年前の自分よりは、今の自分のほうが頑張っている甲斐あって成長できてると思います。
夫と共通の問題に立ち向かうシチュエーションへのトレーニングとか、自分の情報収集能力と選択の確かさへの自信とか、そういうものも培えた気もします。
まあ、負け惜しみかもですけどね。
一つ私が思っているのは、どの人もこの人も、苦労と成長の総量は同じなのかなということ。
苦労して努力を継続した人は、結果が出なかったとしても成長がついてくる。
最後に自分を振り返った時に、頑張った人は逃げなかった自分に満足できるはず。
頑張らずに逃げてしまった人は、いつかその回避のツケがまわってくる。
上の話は精神論ですけど、具体的にいうと、不妊治療においてはのんびりせず、すこしでも若いうちに動くのが吉だと思います。
若い方でも苦戦している方はたくさんいると思われますが、それでも卵が若いうちのほうが「自分の年齢のせいか?もっと早く始めればよかったのか?」と自分のせいにして苦しまないで済みます。
ちょっと着地点を見失ったので、人生哲学はここまでにしておきます。
あなたとともに頑張ります。