妊活TIPS 7．夫について/高度乏精子症克服のためにしたこと
※妊活TIPSでは、高度不妊治療患者の私が思ったこと・感じたことを思ったそのまま勝手に書いています。
何の知識もない医療ド素人がド素人なりに不妊治療について悶々とする場です。
そういった不確かな情報を見たくない方は読まないでおいてください。
夫について
0．の記事の紹介のところでも書きましたが、夫は私より2つ上の30代後半の成人男性で、医療系技術者です。
稼ぎはそこそこで、いつも先輩の悪口を家で漏らしていますが、その先輩からよくいらないお菓子をもらってきます。
職場についてほめることはありませんが、休みになると元気がなくなってぐったりしているので、根っからの勤勉モノなのでしょう。
休前日が一番うれしそうで元気ですね。
出会いは恥ずかしいので内緒です。
夫は身長が低いです。160ｃｍ前後かな？
150cmの私と並んでちょっと見上げるぐらいなので、ちょうどいいぐらいの身長差だと思いますが、世間的に見たらたぶん二人ともミニマム属に所属します。
そして声も男性にしてはやや高く、裏声を出すと女の子のフリもできそうです。
顔もどちらかというと幼げな、かわいい系の顔立ちです。
もういい年ですが、あんまりＧＵＹという感じもしないですし、おじさんというのも違和感がありますね。
性格は、穏やかで温厚です。
外ではむっつりしてるそうですが、家の中だと人が違ったように陽気で明るくはしゃいでいます。
よく踊ったり歌ったりしています。
いまだに幽遊白書とハンターハンターが大好きなようです。
仕事から帰ってくるときに、
「ＹＯＫＯちゃんただいま！ＹＯちゃんＹＯちゃん」と小学生のように飛びついてくるので、そのあたりでも大人の男の渋さは一切感じられません。
関係があるかわかりませんが、アトピーを患っており、今はだいぶよくなっていますが(後述)、
かゆみで夜も眠れないほど辛いときがあったようです。
そのときは見ているだけでも苦しくなるほど辛そうで、気の毒でした。
本人に無断でこんなこと書いていいのかわかりませんが、性欲は薄めです。
私は少女漫画やそれより大人向けの女性用漫画だけを摂取して生きていた少女時代があり、
男性というのは女性に、しかも好きな女性にはすこぶる性的にがっつくものだと思っていましたが、夫はそうではなさそうです。
(下世話な話ですが、朝まで××とか、抜かずの〇発とかにちょっとあこがれがあったので、夫の性欲の薄さにがっかりしたこともあります。)
根本的な性質は真面目なのですが、気まぐれで気分屋なところがあり、私の夜のお誘いは、本人の性欲中枢とでも言うのでしょうか、うまいことその部分のアプローチに直撃しないと成功しません。
もう最近はロマンチックな演出はかなぐり捨て、私は「今日出る？」などと聞いています。
私が思っていた愛し合う夫婦の間ではもうすこし素敵な会話が繰り広げられているはずだったのですが。
脱線しましたが、何の話かというと、明らかに色々な要素から男性ホルモンが出てなさそうに見えるんです。
それこれとは関連がある、と私は思っているのですが、本当かどうかはサンプルが少なすぎてわかりません。
でも、そういう人だからこそ、私は夫と会ったその時、ひたすら
「こんな人いるんだ…！」
と衝撃を受けました。
夫に会うまで、父と兄以外の男性と関わったことがないので、何も比べる材料がないのですが、それでもわかりました。
異性と話しているのにそうと感じない。
自分との隔たりを感じない。
性別というものを超えて、気の合う人と話すのってこんなに楽しいものなのか、と思いました。
私はこれまで小説と漫画と映画の作り物の世界にばかり入り浸っていて、同性の友人すらもほとんどおらず、家族以外に同じ次元で話せる人と会ったのは初めてでした。
その時夫は29歳医療系学部生で、はっきり言って無職だったのですが、27歳の私は一目でほれ込んでしまい、そこから彼の卒業までずっと待っていました。結婚までは6年かかっています。
すみません、また脱線しましたが、そういう人だからこそ好きになって一緒にいたいと思ったし、一緒に子どもを産んで育てたいと思ったわけです。
その後、衝撃の精子濃度を知ってからも、こういった経緯があるので、
「別の人とだったら…」という考えはよぎりはしたけど、屈しない強い気持ちで不妊治療に臨めています。
もしこれが、お金目当てとか妥協で結婚したお相手だったら、その人との子どもは楽しみでもなんでもないから、こんなに頑張れてないかもしれませんね。
精子濃度の今までの結果
以下、結果の羅列です。
ちなみに、ＷＨＯがその年に妊娠したカップルの何％だかを抽出して、
「よしっ！このぐらい精子がいたら妊娠できてるんだね！」の数値を割り出して、基準の精子濃度(精子の数)を決めています。
ＷＨＯ基準数
量…1.4ml以上
精子濃度…1600万以上
運動率…42％
夫の結果(調整前精液と調整後が混在しているかも)
2023年10月
量…3.8ml
精子濃度…260万
運動率…27％
2023年11月
量…1.8ml
精子濃度…290万
運動率…31％
2023年12月
量…3.4ml
精子濃度…260万
運動率…12％
2024年2月
量…3ml
精子濃度…30万
運動率…33％
2024年7月
量…2.4ml
精子濃度…117万
運動率…19％
2024年9月
量…2.7ml
精子濃度…328万
運動率…12％
と、まあこんな具合です。
高度不妊治療始めたての私は毎回結果が出ると白目をむいていましたが、
今は平気です。
上で書いたように愛と熱意を確認しているからです。
嘘です。
毎回なので、単に慣れました。
Ａ病院はズバズバ言う院長先生で、
「もし本人がここにいてこれを聞いてたら傷ついちゃうよ～💦」
と思ったぐらい、精子濃度についてはけちょんけちょんにけなされました。
でもまあ、あの時
「体外受精に早く進んでください」
と言ってもらったのは感謝しています。
病院に行くように勧めてくれた職場の先輩にも。
確かにこの数値では、自然妊娠に任せるのは危険すぎたでしょう。
精子濃度が500万を下回ると、急激に自然妊娠の可能性が低くなるそうです。
ここまでの私の愛と結果をふまえると、庶民でも体外受精が受けられる時代に生きることができ、私は本当に自分の幸運に感謝しています。
ほんの20年ぐらい前だったら、あるいは保険適用される前、ほんの数年前だとしても、私は思い切って不妊治療をすることはできなかったと思います。
喜んで不妊治療をしている人は少ないと思いますし、つらくてやめたいと思う人もたくさんいると思います。
ダメージと負担のダブルパンチしか得られない時も多いですし、それがいつまで続くのか全くわからなくて暗闇のトンネルと言われているのも完全に納得です。
でも、私たちは体外受精じゃないとおそらく子どもができません。
私にとってつらいことは多いですが、やめようとは思わないですし、不妊治療に携わってくれるすべての医療技術者には感謝しています。
希望を与えてくれる医療だな、と私は思っています。
高度乏精子症改善のためにしたこと
例によって調べまくり、ネットで出てくる、
精子のためによいとされる初歩の初歩は大体試しています。
そこから色々進んでいきました。
初歩系
〇パンツをトランクスに
→もともとトランクス派だった
〇アルコールだめ
→毎日飲んでたがやめさせた
〇亜鉛・マカ・ＴＥＮＧＡの精子サプリ・アイハーブの丸ごと精子にいい系サプリ詰め合わせ・その他もろもろ色々なサプリメント
→買って毎日飲んだ
〇ＰＣ膝の上にしない
→もともと膝の上なんかでＰＣしてない
〇サウナだめ
→サウナやめさせた
〇筋トレ
→三日で挫折した
買ったサプリ
中級系
〇男性不妊外来がある病院へ
→精索静脈瘤(なぜか血液が逆流してコブになり、それが精液の流れを妨げている病気)はない
→補中益気湯で様子を見ましょう
→漢方が聞くのではないかと高級デパートの漢方薬局へ。
丁寧なカウンセリングに気をよくしたが、途中から養命酒的な生命のエキスを売りつけられる商談になり逃げだす
〇IMSI・PICSIがある病院へ
→選別補助があればいい精子があるのでは…？→効果は実感できず
〇精子凍結がある病院へ
→何回か分けて凍結したら当日使える量の精子になりますよ
高レベル系
〇アトピー治療にデュピクセントを開始
→公的医療保険を使ったとしても一か月4万円ほどの自己負担がある。
…とまあこんな感じです。
書いてみるとそんなにあれこれ試した感じじゃなさそうですが、
途中途中で気も狂わんばかりに次の策はないか次はないかと常に調べています。
やった中でよかった対策
結果を見てくれればわかるとおり、そんなに劇的に改善されてないのであまり役には立ちませんが、私たち夫婦がこれは効果があったと思うトップ３です。
すべて精子が改善されたというより体力の底上げ向上に近いです。
第3位
補中益気湯
夫曰く体があたたまって気力がわいてくるような気がして、朝の目覚めがよくなるようです。
漢方外来でも気力が衰えているという診断が出ているそうなので、私も納得の第3位。
第2位
メラトニン
これはどちらかというと私の卵の質を上げるために飲んでいたのですが、飲んでみた夫がよく眠れると気に入って毎日飲むようになりました。
第1位
デュピクセント
アトピーじゃない人は全然参考にならない結果ですみません。
デュピクセントは肌質改善に大幅な向上があり、
今まで肌を生成するのに使われていたたんぱく質が精子にまわせるようになったのでは、と2024年8月の結果を見て思いました。
デュピクセントを使うようになるまで、床や布団には大量の落ちくず(皮膚が剥がれ落ちた後)があり、本人も掻いた傷だらけで私も辛かったのですが、そういったことがなくなりました。
あと、ステロイドは生殖機能に悪い影響があるらしいのですが、
肌のダメージが少なくなったので、ステロイドを塗る量が劇的に減りました。
代償は一か月4万円の負担です。でも、本人が言うにはこんなに効果があるのなら安いものだ、とのこと。
あなたとともに頑張ります。