ベトナム語で左を「チャイ」、右を「ファイ」と言うと知った時、羨ましくなった。
左右を示す語彙が対の形式になっているとカッコイイ。
英語は「レフト」「ライト」。
韓国語は「ウェンチョク」「オルンチョク」。
ネパール語は「バヤン」「ダヤン」。
対する日本語は「ひだり」「みぎ」。
1文字も合ってない。なぜだ。あんまりだ。
よし、決めた。
ないなら俺が作る。
今日から俺は右を「みだり」と呼ぶ。
「ひだり」「みだり」
ああ、美しい。
タクシーに乗ろう。道案内をするぜ。
「あっ、そこをみだりに曲がってください!!」
始まる蛇行運転。