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【語彙】「呼んだタクシーの助手席にオバケがいる」問題
授業で説明していていつも面白いなと感じるのは「いる」と「ある」の違いだ。
パクさんがいる(人)
犬がいる(動物)
魚がいる(動物)
花がある(植物)
刺し身がある(元動物)
本がある(モノ)
魚と刺し身の例からわかるように、基本的には「命があるか」が使い分けの基準となる。ただし植物は「ある」だ。不思議。
初級ではここで終わりだ。
で、この段階では触れないが、例外がある。タクシー(正確には「動いている車」)とオバケだ。
両者の振る舞いを振り返ってみると、どちらも動きが確かに生き物っぽい。
タクシーが駅前にいないとき、大通りを走ってるのを捕まえたりする。
オバケは追いかけてくるし、「うらめしや」と声もかけてくる。
ということは、使い分けの基準は「命があるか」というより「(その振る舞いに)命を感じるかどうか」という方がより正確らしい。植物は生き物なのに「ある」と言う理屈もこれで説明できる。
ルンバ、アレクサ、ペットロボットなんかが ”いる” ご家庭の方、そういえば「いる」って言ってませんか? 不思議でしょ。
生きてるってなんだろう
生きてるってなあに。
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