三浦春馬さんの命盤をよむ
パルです。
以前受講していた欽天四化派紫微斗数の講座で三浦春馬さんの命盤を例題にして講義を受けました。
今、別の先生からも紫微斗数を学んでいて、新たに学んだことを踏まえながら三浦さんの命盤をよんでみたいと思います。
まず、ウィキペディアを参考に命盤の大限ごとに三浦さんの略歴を振り返ってみます。
1990年〜2002年
1990年4月5日、茨城県土浦市に生まれる。1994年、母の勧めで劇団アクターズスタジオ土浦校に入る。6歳でデビュー。7歳でNHK連続テレビ小説『あぐり』で本格的に芸能活動をはじめる。この年に両親は離婚。
2002年『森の学校』で映画初出演する。この時の
西垣吉春監督は、土浦に「天才的な子役がいる」と噂をききつけ会いにいき、撮影のかなり前から春馬さんの主役を心に決めていたという。
母親が再婚し、継父と養子縁組を結ぶ。
2003年〜2012年
2004年、アミューズ所属となる。ドラマを中心に
キャリアを重ねていく。2007年から2018年にはAct Against AIDSチャリティコンサートに出演。
社会派ドラマ『14才の母』で注目を集める。
2008年『ブラッディ・マンデイ』で初めて連続ドラマの主役を演じる。2009年初舞台『星の大地に降る涙』で主演を務め、歌やダンス、殺陣にも挑戦する。2010年、映画『君に届け』に出演。話題となる。
2012年『怪盗セブン』、『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックⅢ』とミュージカル2本に出演する。
2013年〜2020年
2013年、ドラマ『ラスト♡シンデレラ』に出演。記録的なヒット作となる。
同年、1ヶ月N.Yに短期留学する。この頃母が再び離婚。春馬さんはすぐに継父の籍から自分の戸籍を抜き、養子縁組を解消する。その数年後、母方の戸籍を抜けて実父の「三浦」姓に改姓している。
映画『永遠の0』で第38回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。
Weiboの公式アカウントを開設。
2014年、自ら企画を提案した『僕のいた時間』で難病を発症する主人公を熱演。
日本・中国合作映画『真夜中の五分前』に出演。オール上海ロケで日本人出演者は春馬さんのみ。見事な中国語を披露する。
2015年、テネシー・ウィリアムの戯曲『地獄のオルフェウス』で大竹しのぶとダブル出演する。月刊誌に『日本製』の連載がスタート。連載は2019年まで続いた。
2016年、シンディ・ローパーが全曲作詞作曲し大ヒットしたブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』日本版の主役ドラァグクイーンのローラを演じ、第24回読売演劇大賞優秀男優賞と杉村春子賞を受賞。2017年、ロンドンへ2ヶ月の短期留学を行う。2018年、Paraviオリジナルドラマ『tourist』でオール海外ロケし、英語のセリフにも挑戦する。
インスタグラムの公式アカウントを開設。
2019年、『罪と罰』で主人公ラスコーリニコフを演じる。『キンキーブーツ』が再演され、再びローラを演じる。
主演ドラマの主題歌『Fight for your heart』で歌手デビュー。
韓国ソウルの「ソウルドラマアワード2019」で
「アジアスター賞」を受賞。台湾で初のファンミーティングを開催。
2020年、全米ミュージカル界のスーパースターであるシンシア・エリヴォのコンサートにスペシャルゲストとして出演。3月には『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド〜汚れなき瞳〜』に出演。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により地方公演は全て中止となる。
4月、自身の誕生日に著書『日本製』『日本製+documentary PHOTO BOOK 2019-2020』2冊を同時刊行。6月、インスタグラムのフォロワー数が100万人を突破。
7月18日死去。
映画『コンフィデンスJPプリンセス編』公開。
2ndシングル『Night Diver』のMVが公開。
8月、NHKドラマ『太陽の子』放送。ギャラクシー賞月間賞受賞。
8月、2ndシングル『Night Diver』リリース。
秋には配信でのショーケースライブが予定されていた。最後のドラマ作品は『おカネの切れ目が恋のはじまり』となる。
12月から翌年にかけて英国演劇界一流スタッフ陣による新作オリジナルミュージカル『The lllusionist』の出演が決定していた。
三浦春馬
1990年4月5日 23時58分生まれ
茨城県土浦市生まれ
命宮に巨門、遷移宮に天同があります。
物事を分析し緻密に研究する能力に長けていますが、時に考えすぎてしまうため猜疑心や嫉妬心に苦しむことがあります。ときには毒舌になってしまうことも。
周囲の人に対しては温和で丁寧に接し、人間的にも魅力があり多くの人を惹きつけます。
宮に生年Ⅾがあり、向心力Ⅾが命宮から入ります。
これは逆水忌の形状となり通常は社会的に非常に成功することを意味します。実際、三浦さんは幼い頃から芸能活動を始め、成長するにつれドラマや映画、本格的な舞台俳優へと力強くステップアップしてきました。
遷移宮に自化Aと自化Cがあり、福徳宮とチャンレンしています。他者に対し慈悲の心があり、自分が心動かされる人達のために社会の中でなんらかの形でアクションを起こし、人のために役立ちたいという気持ちがあります。
誰かのつらさを自分で感じとり、それらを自分の身体で表現することで社会の中に一石を投じたいという志があったかと思います。春馬さんはいわゆる重たい役柄を率先して演じていました。自ら企画した、2014年『僕のいた時間』で筋萎縮性測索硬化症(ALS)を発症した主人公を演じた際には「命の深さ、尊さをどんどん考えていきたい。視聴者の方とも一緒に『生きる』ということを考えていければ」とコメントしています。三浦さんは2007年からエイズの啓発活動や医療支援を目的としたチャリティライブイベント「THE VARIETY」に参加。その寄付によってラオスに設立された「ラオ・フレンズ小児病院」へ3回現地まで視察に訪れています。
非常にタイトなスケジュールの中このような活動を続けられるということは、春馬さんが誠実で思いやり深かい人であることを証明していると思います。
人に寄り添って自分の気持ちを身体で表現したい、春馬さんはそういう心情の強い方ですが、一方では社会の中の人の目を過剰に気にし、心労を重ねる一面もあります。
「地元に帰って農業をやりたい」
「町工場でも何でもいいから人目につかない所で普通に生きたい」
しばしばこのように口にすることもあったようです。ただ幼い頃から家計の一端を担っていたということで思うようにいかない所もあったでしょう。また、人に寄り添うという純粋な思いはしばしば人に振り回されたり、自分の意に反した状況に追い込まれる可能性もあり、生き馬の目を抜くような芸能界の中で、そして親との関係の中で猜疑心に苦しむこともあったかと思います。もともと、物事を分析し、深く考えすぎるくらい考える方なのです。
社会の中で自分の思うままに自分を表現すること、自分の姿を間違いなくファンの皆さんに届けること、その両方の願いを叶えるものが舞台だったのではないでしょうか。春馬さんはご両親からとても健康な身体を受け継いでいます。また強い気性を秘めた方です。その情熱を全て発散し、昇華できる場が舞台だったのではないかと思います。
2020年3月に出演した『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド〜汚れなき瞳〜』は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により地方公演も全公演中止。53公演中11公演の上演でした。第一回緊急事態宣言が2020年4月7日から5月25日まで出され、その翌年はほぼ一年中コロナ禍で外出を控える動きがありました。芸能界も例外ではなく、大きなコンサートや舞台はのきなみ中止となりました。
忙しいスケジュールの中で二度の留学を果たし、
中国合作映画にも出演し、英語だけではなく中国語
の勉強も怠らなかった春馬さんのみていた先には海外への本格的な進出が目標としてあったのではないでしょうか。海外では日本と違い、人の目を気にせず過ごせたのでないでしょうか。気持ちも楽になったのかもしれません。
春馬さんの死後、アミューズとよい関係ではなかったというような話がありましたが、もしかしたら、海外でもっと活動したいとか、舞台をメインにやっていきたいとか、もっと自分で仕事を選びたいとか、ようするに独立への希望があったのではないでしょうか。春馬さんの来因宮は命宮です。人に頼らず、独立志向の強い人で、それに向かって努力することが人生をよい方向に導きます。
でも事務所との長い付き合いの中で、春馬さんの人の気持ちに寄り添う性格上、きっぱりとした決断が難しかったのかもしれませんね。
コロナ禍になり、人との交流が制限される中で海外へも行けず、舞台もできない中、孤独を深めたのでしょうか。
肉体を示す疾厄宮に地空と地劫が入り、自分の身体を虚しいものと感じやすかったかもしれません。だからこそ他者のことさら重たい人生を演じ、肉体を使って歌い、踊ることで自分が生きていくための錘(おもり)としているところがあったのではないでしょうか。
親しい友人もいたでしょうが春馬さんの場合、親しくなればなるほどもともとの強い気性が顔を出す一面があります。
2020年の運勢をみると、精神面が凶となり、鬱状態になりやすかったと思います。また肉体を示す疾厄宮もよくないです。誰かに相談できればよかったのかもしれませんが、親しい友人との関係も凶運気となっています。女性との縁もできやすい年ですが、うまくいかない暗示です。
2020年7月18日、自宅クローゼットで遺体となって発見されました。享年30歳の若さでした。
今回、春馬さんの命盤をよむにあたり彼の活動を辿ってみましたが、俳優だけではなく、ダンスや歌も本当にすばらしく、どれだけ彼が目の前の仕事に真摯に向き合い努力を重ねてきたのか、心打たれるほどでした。そして彼の誠実な人柄や努力をおしまない姿は国を超えて愛される理由となっているのでしょう。
三浦春馬さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
歌もダンスもすごいです!
ここまでお読みくださり
ありがとうございました
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