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三歩進んで、二歩下がる。

数日前、テレビをつけたら、たまたまパリオリンピックの飛び込みの競技の中継に目がとまった。

何メートルあるかわからない高さから、後ろ向きに飛び込んだり、膝を抱えてくるくる回ったり、体をひねったり、どんな訓練をすれば、あんなことができるようになるのか、ちょっと想像つかない演技が、続いていた。

一番驚いたのは、飛び込む板の先端に手をついて、ゆっくりそろえた足を上げていった選手がいたことだった。つまりは逆立ちだ。それも一人じゃない。他にも逆立ちで飛び込む人はいたけれど、とにかく最初に見た時は驚いた。

特に、驚きポイントは、逆立ちの美しさだった。手をついて、足をそろえてゆっくり上げていく。美しかったし驚いた。そこから、飛び込んで、くるくる回転して着水していた。

私は今、52才の統合失調症という病気の障害者だ。50歳という節目に入る時、これまでの自分から変わらなきゃいけないと、強く思った。40後半から、何を変えなきゃいけないのだろうと考え続けた結果、「普通のことが、普通にできるようにならなきゃな」と、思った。私は週40時間のような労働はできないし、沢山の人のお世話にならなくては生きてはいけない。

でも、夜寝る。朝起きる。短時間の労働や、洗濯、歯みがきなど、できる事もある。逆立ちして飛び込むようなハイレベルなことはできないけれど、あの姿勢の良さを、憧れ、少しづつ目指していくことはできる。ハイレベルを目指しすぎると、姿勢が崩れたり、続かなかったりすると思うので、一日、一日、こつこつと、何者でもない私のまま、歩き続ける。

私は、高い目標設定をして、よくこけるので、周りを見ながら歩くくらいのペースで、進み続けようと思う。

読んでくださって、ありがとうございました。では(^_^)。

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