俺は、絶対!渋谷第三ビルへ行きたい!2
AIが発達して、社会生活における身体の優劣は昔ほどではない。
加えて、今まで社会に出れなかった優秀な身体障害を抱えた人材が社会へ進出し、今や富裕層のおよそ7割は何らかの障害を抱える人々だ。
健常者かつ能力が並みな俺みたいな人材は、林業、建設、下水道点検など身体を使う過酷労働のような仕事しかない。
在宅ワークやリモートワークは、時短なら健常者にも働き口があるが、フルタイムとなると、身体に優劣なく、優秀な人材から埋まっていく。
今、俺を追い越していった人たちも、きっと