JK1のために簿記3級を解説してみる 20回目 16回目 経過勘定項目
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は前払費用、未払費用、前受収益、未収収益といわれる、経過勘定項目について書いていこうと思います。
簿記3級の中では慣れるまで比較的難しいかなと思いますので、パターンを以下のような図にしてみました。
Excelはこちら↓
借方は処理は+、貸方処理はーで記載しています。
お金の動きと、PLの金額、BSの残高を月ごとにまとめています。
前払費用だとすると、家賃を前払した時は
前払家賃 120/現金 120
決算時
支払家賃 30/前払家賃30
といった形で処理します。
もう一つの方法が
支払家賃 120/現金120
決算時
前払家賃 90/支払家賃90
どちらの方法でも決算時に損益計算書と貸借対照表に記載される金額は同じです。実務では、月次ごとに損益計算をするので最初の方が主流かと思います。
PLは正確な損益計算を重視しているので、各期間で費用(収益)が正確に計上されます。また、お金のやりとり、経過勘定の処理でBS価額が算出されます。
わからなければ、当期はどれだけPLで費用または収益を計上するかを考えて、差し引きで資産の科目(前払家賃等)を使うといいと思います。
まとめ
個人的には、簿記3級の中で、期間配分をする考えたの、減価償却と、経過勘定項目は慣れるまで難しいと思います。
どちらの論点も、正しい損益計算をしたいための処理です。そうすることによって、当期の損益、来期の損益は正しい期間配分がされます。
イメージとしたら、12両しか止まれない新幹線のホーム(当期間)があって、そこに16両編成ののぞみが入って来たらはみだすので、どけてやらないといけない(来期に計上する)といった発想です。
頭の中で考えず、自分自身で図にしてみるとわかりやすと思います。
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