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世に宅建の勉強法はあまたあれど

宅建の授業の方法という講座はどこにもない・・
そんなニッチな要望に対応する講師などいないのであった。

私は、大手資格予備校専任宅建講師 妹川。
まだなりたて、ホヤホヤである。
そんな私を、ある大手資格予備校は採用してくれて
しかもとある都内不動産会社への宅建講義まで任せてくれた。。

期待を裏切るわけにはいかない。
猛勉強した。
現役時代を超える努力をした。
知識は満点である。過去問を30年くらい解いた。
問題を読んだ瞬間に答えが浮かび上がってくる感覚。。
ただ、わかっていることと、わかってもらうこととは大違いなのである
自分が理解していても相手に理解させることができなければただの自己満なのだ。。

早速YOUTUBEを見まくって、宅建講師たちの話し方を勉強した。
やはり有名な人の講義は分かりやすい。
すっと頭にはいってくる。
おなじ宅建という素材を扱いながら切り口を変える
話し方を変えるだけでこんなに印象が変わるものか。

私は自分の講義を動画に録音して確認してみた。

「あのー、えーと、土地区画整理事業というのはですね、えおーと、あの、ああ、ええ、えーとと」

だめだこりゃ・・
頭を抱えた。とても人様に見せられるしろものではないのである。

勉強、ロープレ、暗澹、酒、二日酔い

この繰り返しであった。。

そのとき一冊の本に出逢った。

ジャパネットたかた社長の書いた
伝えることから始めよう 単行本 – 2017/1/13

高田 明 (著)

である。キンドルアンリミテッドに入っているので是非読んでほしい。
彼の愛読書は世阿弥という日本室町時代初期の大和猿楽結崎座の猿楽師(ウィキペディアコピペ)がのこした書物っということである

世阿弥の教えを自分の営業スタイルに取り入れているそうだ。
つまりジャパネットたかた社長のあの甲高い声(地声はもっと低いそうだ)、独特の動き、間は能をサンプリングにしているのだ。
そう知ったときに開眼した。
勿論能のように宅建講義をおこなえば受講者たちはみんな逃げだすだろう。
ただ、講義というのはあくまで舞台のようにならなければならない。
つまり、私の知識の押し付けのような一方的なものであってはいけないのである。
受講者を観客と見立てて、決まった時間で盛り上がりどころを考えた脚本を練って、本番で点数が取れるよう演出をしなければならない。

つまり宅建講師とは脚本、演出、演技、監督すべてをこなす
ワンマンバンド、劇団ひとり、、

孤独である。。
お手本はない。。あるのはただ、前に進む向上心のみ。

担当した受講者達が全員合格できますように!
なむなむ!

また、講義の話は別でどこかで。
今日はこのへんで・・

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