時間に余裕ができると、あの日を思い出す
2024年2月、次女が心筋炎で病院から病院へ救急搬送。
心臓ペースメーカーの力を借りることにはなっているが、今、普通並みの生活を送ることができているのは、不幸中の幸いかと思っている。
思い出したのは、救急搬送翌日のこと。
PICUで治療中の娘に付き添いをするために、病院へ向かう。
たくさんの管に繋がれてはいるものの、普通に意識はある状態。
でも、なんだか様子がおかしい。
左の手はだらんと下がり、左足も折れ曲がった状態。
喋りかけたら返事はあるものの、何を話しているのかわからない。
元々、個性は豊かなタイプで、普通に話しかけても返事をくれない時はあるが、それでもやっぱり様子がおかしい。
鼻につけられた酸素の管が邪魔なのかな。
神経質な方だから、こうした不都合が気に食わないのかな。
そんなふうに呑気に構えていると、急に周りに集まりだす小児科の先生方。
緊急でMRIをとる、とのこと。
私は三女の幼稚園の迎えがあったので、あとは夫に任せて一旦帰宅。
夕方、夫からの電話。
「脳梗塞で、今からカテーテルする」
一瞬、何を言っているのかわからなかった。
どういうこと? 脳梗塞??
その時は、脳梗塞は早く見つかり、時間をおかずにすぐに治療できたのだから、きっと大丈夫なはずーーと思うしかなかった。
結果、今はその後遺症もほとんどなく、元気に復活している次女。
時間がある今だからこそ、ふと思う。
もしあの時、気づくのがもう少し遅かったら、そして、PICUではなく自宅にいるときに発症していたとしたら。
そのころは、心臓の方も心配で、毎日がいっぱいいっぱいだったから、あまり深くは考えてこなかった。
でも、余裕ができた今だからこそ、その時の恐怖が追いかけてくる。
まさに不幸中の幸いとは、このこと。
今、元気に過ごして笑顔を見せてくれる次女、本当によく頑張った。
これからも、あなたの笑顔をいっぱい見せてね。
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