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衝撃を受けた本

今回紹介する本に出会ったのは、おおよそ5年前になります。
読んだ当時、とても衝撃を受けたのでその内容をここに書いていきます。

その衝撃の本はこちら、
 佐藤政人、『世界のサンドイッチ図鑑:意外な組みあわせが楽しいご当地レシピ355』、 誠文堂新光社。

衝撃の本

世界各地のサンドイッチを著者の佐藤さんが自分で作って写真に撮るだけでなく、歴史や食レポもある盛りだくさんな内容です。
レシピよりもむしろ佐藤さんの解説が見所です。サンドイッチの定義についても最初に説明してありますが、この本を読めば読むほど混乱します。
わたしの人生の中でこれほどサンドイッチについて考えたことはありません。
何故こんなにサンドイッチについて考えているのか自分でも不思議に思うレベルでした。
具材をパンで挟んだものとしか認識していなかったので•••。

それでは早速本題に入ります。(「 」内は引用です)

その1   イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿の‘’トースト•サンドイッチ‘’
「冷めた薄いトーストを、バターで塗った2枚のパンではさむ。塩とコショーで味つけする」
この説明文で頭に大きなクエスチョンマークが浮かび、更に次の一文で頭が真っ白になりました。
「イギリス王立化学会は(中略)もっとも経済的でしかも栄養価が高い、ランチとしても最適であるとし、このサンドイッチを再評価した」
栄養価が高い? トーストを挟んだパンが?栄養士ではなく化学会?一体どういうこと?
今読み返しても、やっぱりわからない。果てしなきサンドイッチ。
何故か、イングランドよ永遠にという気分になる。

その2    インド🇮🇳の‘’マライ•サンドイッチ‘’
「マライ•サンドイッチはチーズのサンドイッチである。けれどもチーズをはさんだサンドイッチではなく、チーズではさんだサンドイッチである。」
おわかり頂けたでしょうか。チーズで具材を挟んでいるのである。
最早パンさえ使わない。
ちなみに具材はマワという固形のミルククリームで、このマライ•サンドイッチはベンガル地方のデザートということです。
チーズでクリームを挟んだサンドイッチ•••インドって自由奔放だなと遠い目になりました。

以上の2点だけでも、サンドイッチってなんだっけと混乱しませんか?
少なくともわたしは衝撃を受けて混乱しました。
そして、挟んでさえいないオープンサンドイッチという概念。
北欧では、圧倒的にオープンサンドイッチが優勢とのことでした。
サンドイッチという言葉を使っていても、共通するところが見当たらない。
この罪深く美味しい世界。
とりあえず食べることから始めてみた方が良いのかも知れません。


写真はしろももさん撮影のもの

ご一読頂きありがとうございます。






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