#181_中一ギャップの正体を探る②
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#169_中1ギャップは誰がつくるのか|せっちー (note.com)
中学生の不登校の「きっかけ」は身体症状から起こります。
上のグラフは、令和二年度における文科省調査の結果です。学校に行きにくいと感じた最初のきっかけが示されています。
3割以上の子どもが身体症状を理由にしていますが、心と身体は繋がっていますので、この身体症状は心に起因していると考えてよいでしょう。
さらに深読みすると、原因は一つではなく、友達のこと、勉強のわからなさ、教科によって先生が替わるなどの複数の要因で学校に行きにくくなるのだろうと推測できます。
たとえ発熱などの理由でも、二日続けて学校を休んだら要注意です。
休む事への精神的なハードルが下がると、生活リズムが乱れてさらに学校への行きにくさが生じます。
上のグラフは「休みたいと感じてから実際に休み始めるまでの間に、どのようなことがあれば休まなかったと思うか」という設問に対する回答です。
「特になし」の多さから子ども自身の支援に対するニーズの低さが指摘されています。
周囲の大人が子どもの心的状況に気付きよりよい環境をつくれるか、つまり子どもの心理的安全性を保てるかが、子どもの学びと生活を保障する鍵となるのです。
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