#220_点と点を繋ぐー生徒への語りー

Appleの創業者、スティーブジョブスは、iPhoneをはじめとする様々なものを生み出しました。
2013年に亡くなりましたが、10年以上経った今でもわたしたちの生活を豊かにしてくれています。
そのアイディアのもとになっているのは、IT関係の知識や技術ではないそうです。

ジョブスは未婚、つまり結婚していないお母さんから生まれて、生まれてすぐに養子に出されました。
義理の両親はジョブスを大学まで出してくれましたが、ものすごくお金がかかる大学でした。生活費のほとんどは大学の学費に消えるほどの高額でした。
ジョブスはそれを申し訳ないと思い、大学を辞めて半年くらいふらふらしていたそうです。

そのあとは、友達の家を寝泊まりし、バイトをしながらお金を稼いで自分の力で食べ繋いだそうです。
そして、文字のデザインの勉強をしました。
これが将来何の役に立つか、その時はわかりませんでした。

10年後、世界で最初のマックというコンピューターをデザインしたとき、10年前の経験がふと思い出されました。
文字を美しくするプログラムを入れて、自分の力でパソコンをつくりました。

今経験していることは、まだ点でしかありません。
将来を見据えて点と点を繋ぐことはできません。
だから「将来役に立つから」という理由だけでやることとやらないことを決めるのは、自分のチャンスを捨てているのと一緒です。

今経験している点と点が、将来つながることを信じてやるしかないのです。
点と点がいつか繋がると信じているからこそ、今自分のやるべきことを見つけられるのです。

意味がないことだと切り捨てる前に、この経験がいつか線になるかもしれないと考えて自分の人生をデザインしましょう。
道はあなたたちの前にあるのではありません。
あなたたちが歩んだ後に道はできるのです。

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