#209_たみちゃんとマーキーとわたし
20年振りの再会は、かけがえのない繋がりとなることを確信した。
中野民夫さんの個展に参加した。
中野さんは、社会教育の場では知る人ぞ知る超有名人。
日本のワークショップの草分け的な存在で、Wikiにも人物像が記載されている。
中野民夫 - Wikipedia
わたしは、20年前に赤城青年の家(現:赤城青少年交流の家)で学生ボランティアをやっていた。
当時の西田真哉所長は学生のわたしから見ても超やり手で、驚くようなアイディアで社会教育を牽引していた1人だった。
施設の企画事業で開催された「全国教育系ワークショップフォーラム」。
わたしの学びの場はここから始まったといっても過言ではない。
「ホンモノのワークショップについて語り合おう」
そんな合い言葉で始まったらしい、この企画。
当時全国から160人が一堂に会し(宿泊人数の関係でこれが限界だったのではないだろうか)、学びの場づくりについて立場を超えて語り合った。
講師陣は中野民夫さんをはじめ、PAJ(当時)の難波克己さん、キープ協会(当時)の川嶋直さん、若き20代講師の青木将幸さんなど、錚々たるメンバー。
参加者は野外教育、環境教育等の社会教育関係の方が多かったが、学校教育関係の方もいた。
学生の自分に対する対応は真っ二つだった。
「なんだ、学生か。」という対応の人と
「学生さんなんだ。」と話に耳を傾けてくれる人と。
子どもも学生も、いずれ大人になる。
そのときに「あのとき温かく話を聴いてくれた。」「受け止めてくれた」という人たちとの出会いに、わたしは今、支えられていることを実感した。
たみさんとマーキーは、後者の大人だった。
直接お話ししたのはごく僅かだったけど、人としての温かさがある方々。
そんな2人が吉祥寺でWSをするという。
その日は夫が仕事だったので、子ども2人連れてえいやっと参加した。
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マーキーのファシリは在り方から心地よくて、感覚が学生に戻った。
好きな絵を選んで自分を語る。
それだけなのだけど、そのままの自分をその場で受け止めてもらえる心地よさを体感することが、場の安心感を醸成して自分自身の学びを促進するんだよね。
何かを語ることは自分を語ること。
だから場づくりと関係性が重要なんだ。
これ、学級づくりでも大切にしてること。
わたしが選んだ絵が図らずもそのあとのワークショップで使われて、この絵は何を描いた絵なのか?と自分の感性をもとに予想した。
最後に作者の中野さんから種明かし。
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62歳から始めたというアートは、屋久島やアフリカ、ハワイを舞台に中野さんの見方と生き方、生命力がほとばしっていた。
自然とともに生きる、というよりも、自然の中に自分がいることを実感する。
アフリカゾウも、キリンも、犬も。
家族も、屋久杉も、野菜も。
全部自分と繋がり、支えられている。
画廊全体からは、そんなメッセージを感じた。
吉祥寺から徒歩2分「ギャラリーkaze」にて本日18時まで開催されているそう。
興味がある方は足を運んでみてはいかがだろうか。