#218_「自分」って何だろう
日文中2に「自分って何だろう」という教材があります。
内容項目は、A-(3) 向上心・個性の伸長
髙宮(2023)は個性には段階があるとし、以下のような個性の三層モデルを示しています。
今回の教材は①の段階に焦点を当てた内容になっています。
自分の特徴を特長にするためには、自分自身を知らなくてはいけません。
一方で、自分を知ることは自分だけではできないのも事実。
友達に指摘されたり友達と比較したりすることで初めて自分が見えてきます。
他人という鏡がないと、自分を見ることはできないのです。
この教材を読むと、様々な問いがでてきます。
・自信はどこからうまれるのか
・自信は自分の外側にあるのか、内側にあるのか
・内側にあるとしたら何から生まれるのか
・本当の自分とは何か
・そもそも本当の自分は存在するのか
・うその自分もいるのか
・ありのままの自分でいるのはいいことなのか
・ありのままの自分のままでよいのか
・自分を受け容れるためには何が必要か
・「あるべき自分」でいることと「ありのままの自分」でいることのどちらが幸せなのか
・「あるべき自分」ではないと受け止めてもらえないのか
・受け止めてもらえない「ありのままの自分」でいることは幸せなのだろうか
これらの問いについて考える授業展開もいいと思いますし、この中の1つに絞って考えるのもよいですね。
漫画を生かすなら
「今の自分は好きか」
「(嫌いと言ったら)自分は1人しかいないかけがえのない存在なのに、なぜ嫌いなのか」
「自分を好きになるのと嫌いでいるのはどちらが幸せか」
「自分を好きになるためには何が必要か」
こんな流れの問いが考えられます。
いずれにしても。哲学対話的な授業になると考えられます。
子どもたちが何て答えるか、、、そう考えるとわくわくしますね。