ドラクエ11 メダル女学園のすばらしさ[ネタバレ]
初めまして hakuroです。
遅ればせながらドラクエ11プレイ中です。
まだ序盤あたりですが「メダル女学園」が楽しかったので紹介したいと思います。ネタバレあります。
メダル女学園が面白かったよ!
到着タイミング
RPGゲームは、多くが、村や町に行ってイベントをこなし、敵を倒して少しづつストーリーが進んでゆくスタイルです。
ゲーム全体を流れるお話と、それぞれの村などでのお話に緩急があって、次から次にセーブするタイミングを忘れて遊び続けることができるように、様々な工夫がされていますね。
別ゲームですがFF7で、エアリスを失って、エアリスの出生の秘密を知りながら、失意の中なぜかスノーボードをさせられて、
「ええ、今スノーボードなんてやってる気分じゃ・・・でも楽しい・・・」
なんていう思い出もたくさんの人が経験したと思います。あれほど素晴らしい緩急もなかなか無いと思います。
メダル女学園はドラクエ11の中でもとても異彩を放つ町です。
ストーリーの順序として、人魚と漁師の悲恋に出会い、悲しみの中でそれでも次のストーリーを・・・という中で出会います。
あるいは、「人はただ生きるより、芸術に生きた方が幸せだ」というモンスターとの闘争の後。このモンスターもとても良い問いかけをプレイヤーに投げかけてくれますね。作者の思いがよく出ていて教育に良さそうです。
主人公はそんな、重厚な感情の中でメダル女学園に到着します。
メダル女学園の紹介
メダル女学園に到着した途端、少女たちがメダル女学園の校歌を歌っています。
校長が指揮をとっていますね。そして、中にはモンスターもいる女学生たちが
「きをつけ。ごきげんよう!」
というおじぎをします。
この校歌のシーンにすでに面白さが凝縮されています。
校歌とは、土地の自然などをたたえ、建学の思想を歌い、最後に「ああ我らの~」などで学校名などを歌うものです。子供にとっては、あんなの意味ないじゃんと言いながら、実は意味があったりするものなんですよね。
このメダル女学園の校歌も、しっかりと校歌のセオリーを踏襲しつつ、しっかりとドラクエっぽいギャグになっています。
私自身は、このシーンをポカーン( ゚д゚)という顔で眺めていました。
ああ、私はドラクエをしていたのだ。そうだ。ドラクエだった。
デルカダールに追われ、カミュと出会い、肉親であるロウと、幼い頃の自分を知るマルティナと出会い、自分の冒険をとにかく進めなければならない中、私は「ドラクエをしていることを忘れていた」のです。
カジノ?今はカジノなんて行ってる場合じゃないよね!というくらいに。
例えていうならなんでしょうね。「現実を忘れて楽しむ」のではなく「ドラクエをしていることを忘れて楽しんでいた」のです。
ここでうまい例えが出るのが良い作家さんなんでしょう。
私には出せなかったのです。
「頭を洗うために風呂に入ったけど、湯船に浸かると気持ちいいじゃんと気が付いた」
…いや違いますよね。
「からあげを食べにやよい軒に入ったが、ごはんのお替り自由だと思い出して食べ過ぎた」
…離れました。
いつか何か似てる感覚に出会ったら、「ドラクエ11のメダル女学園みたいな」と例えていきたい。そんな唯一無二の感覚でした。よい例えがありそうならどなたかコメントをください。
メダル女学園内部の本棚
そして、学園内のキャラも、あらゆる「学園モノ」をパロってて面白いのですが、本棚が本当に面白い。
これはバトル小説モノですかね?
すでに、どこのナニをパロっているのかワチャワチャです。
ドラゴンボールなのか、スケバン刑事なのか。笑いが止まりませんでした。
こういうのもありましたね、エッセイ風です。
ああ、このためになるエッセイっぽさ。そして最高にためにならない感じが素晴らしく色々なところに皮肉を効かせてます。
次はホラーです
ホラーと7不思議は学園モノとしては外せないですよね。「窓際のトットちゃん」のオマージュなのか、「学校の怪談」なのか、あらゆる学園モノのパロディなのか。出てくる怪談そのものを書くのでなく「永遠に卒業することのできない彼女は~」というところに重点を置いているところがまた小説風というか。心霊番組であれば
「いったい何を語りかけようと言うのだろうか」
などで締めるところを、きちんと幽霊側に思いを寄せた、良い読み物として作られているのだろうなと想像出来て楽しいですね。まだ夜の学園に来てないので本当に出るかは確認していません。
次はお食事モノでした。
なぜドラクエをしながら村上春樹を思い出すのでしょうね?
実際にどなたをオマージュしてこちらが書かれているかはわかりませんが、いや、本当に様々なものをオマージュしてそうですが。これだけの文章でドラクエ世界の文化の深さを知ることができるのです。最高ですわ。
次はなんと歌集でした
オコボルトというモンスターがいますね。
まだ序盤なのでオコボルトくらいしか記憶にないのですが、きっと終盤になると色違いモンスター「ヨロコボルト」が目を覚ましてくれるのかもしれません。そうそう。ドラクエってやっぱ子供むけなんだよね!
最後は童話でした
学園内ではステキなレディという単語がいっぱい出ます。ステキなレディと言えばJAYWALK「何も言えなくて…夏」しかない私にとっては上書きされまくりですので、今後は「ステキなレディと言えばドラクエ11」と答えようと思います。そんな問いかけをされる時があるかどうかはわからねど。
「メダルと言えばメダル王だろうが!なんだよメダル女学園って!」とクレームを言い出すファンのためのエクスキューズとしてのメダル王物語なのか、それともただのお遊び設定なのか…やっぱ大企業って色々忖度しないといけないから大変だなあ。
そんな風に思った締めでした。
皆様もよいドラクエライフを。そういえば、そろそろドラクエの日ですね。
今年のドラクエの日は 5月27日ですよ!楽しみですね。