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SD1.5で究極の一枚を仕上げてみる【2024年11月】
こんばんは、AIイラスト研究室です。
ご無沙汰しております。
データ測定や学会準備などをしておりまして、予想通り忙しく過ごしておりました。
さて、皆様、イラスト生成してますか?
SDXLやFLUX、ImageFXに最近はRecraftでしょうか、とにかくたくさん増えています。
なんだかフリーダムガンダム、ジャスティス、埼玉(名前忘れた汗)の活躍の直後の次世代期インパルスガンダムからのストライクフリーダム、インフィニットジャスティス、ディスティニー、レジェンドの後のブラックナイトスコードの登場のような速さで生成AIが進化しているように感じる筆者です。
そのうち生成AIに人類が取り憑かれてプッチ神父のようになってしまわないか本気で心配になってきました。
というのは冗談として、ところであなた、SD1.5は完全に使いこなしたんでしょうか?
今年に入ってからも去年ほどの勢いはないですがまだバリバリと新しいLoRAやcheck pointがcivitaiにアップされてますよ!(というかリソースがXLやpony、FLUXに分散しただけとも)。
筆者はSD1.5一択、死ぬまでSD1.5を貫く覚悟でおります笑。
そういうわけでして、本日はSD1.5の本気を出してみようと思いました。
今回の記事を読むとこのようなイラストがSD1.5で生成できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1731597088-C1vlX5Bp6AsoZfMz49kijLQq.png?width=1200)
1、SDはやはりLoRAなし生成が美しい
SDを使ったLoRAモリモリのイラストは、どうもLoRAのモデルにかなり引っ張られてしまい、SDのモデル本来の良さが出ません(賛否両論)。
久しぶりにSDの本気を見たいなと思いLoRAを使って生成してみましたが、うーむ、どれもイマイチ。
もしかしたらどんどんcheck pointが新しくなってるLoRAを作成したcheck pointからモデルがかけ離れていってしまっているのかも?とも思います。
それでは早速、LoRAなし、モデルはBRAV7を使いましょう。
BRAV7はシンプルなプロンプト、そしてLoRAなしが美しい。
prompt
(close up of face shot, best angle photo of standing girl, bokeh, cinematic, aesthetic),
Sakura, a tech startup founder with long wavy hair in a chestnut brown hue, deep set blue eyes, and a warm skin tone. She is dressed in a casual yet chic blazer, graphic tee, and jeans. The backdrop includes Akihabara's iconic electronics shops and neon lights.
negative
(worst quality, low quality:1.8), (illustration, 3d, 2d, painting, cartoons, sketch),
サイズ:640 x 896 (1:1.4)
Sampling Step:27。20〜40あたりを複数試したい。
Clip Skip:2。これも必須。いやー素晴らしい。
CFG scale:3.5。こんな低くてあり?ありです。これもできれば複数試したい。
Seed:-1。安定のマイナス1w。
![](https://assets.st-note.com/img/1731575142-UQtToAedqKbVBv2Du8N40WFj.png?width=1200)
はい、できました。自然な雰囲気の美しい女性です。
さて、これ、単に640 x 896なので当然画像は粗いです。
upscaleしましょうね。
普通にupscaleするだけで美しくなりますよ。
2、img2imgでupscale
img2imgのinpaitに送りましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1731577281-XpgmPL1OHoywVSRlzAG9NMYF.png?width=1200)
これをこんな感じの設定でinpaintしましょう。
text2imgのinpaintボタンからimg2imgにイラストを送った場合は最初からサイズをフィックスしてくれますが、そうでない場合はResize toで縦横比を合わせてからResize byでupscaleするサイズを決めましょう。
色々調整しましたがDenoising Strengthはオリジナルの良さを反映しつついい感じにアップするには0.4~0.5の範囲が良さそうです。
0.5を超えると別絵になってきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1731577373-lGtuZSeDTXczBpVLAOnW1xam.png?width=1200)
その他の設定はこんな感じ。
Inpaint not maskedにするのを忘れないようにしましょう。
soft inpaintingもそのままの設定で美しく仕上がりますよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1731577576-O7nWED4VoRHqYrFJPQbwuBij.png?width=1200)
ポチッとな。
![](https://assets.st-note.com/img/1731577629-uxihrEHpslz5X8UMneQWF2mC.png?width=1200)
いやはや、美しい。
しかし、ここで筆者は気づいた。
まさかこんな最強があろうとは…。
まさかこんなチートがあろうとは…….。
究極の技、SOREWA!!!
3、究極技、Switch Upscale
Switch upscaleとは何か。
決してNintendow Switchで生成AIを動かすことではない(なんか技術的に可能な気はするが、いずれお絵描き生成AIゲームなんてのも誕生するか?両津的観測)。
イラスト研究室が最近気づいた新しいUpscale方法を紹介します。
それは!
オリジナルと違うcheck pointでupscaleすること!!!
ん?
それだけ?
はい、それだけです。
大層行数をいただきまして、やることはたったのそれだけです(すでにやってるよ!という人は素晴らしい!)
ということで、BRAV7で生成したこちらのイラストを、他のcheck pointでupscaleしてみましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1731592473-jl5JfqUt1BpEcVAusegDHmSb.png?width=1200)
それぞれcheck pointの名前とupscaleしたイラストとモデルのリンクを貼っていきます。
試すモデルは以下の五つです。
Alereal
Leosam's Helloworld XL
MagMix
MajicMix Realistic
MengX Mix Real
ALEREAL V7
まずはこちら、Alereal v7。
なんと2024年10月にリリースされた超最新モデル(ぜひNAItureシリーズに登場させたい)。
まだ全然試せていないんですが、おそらくMajicMix Realistic系統の派生モデルと思われます。
それを今回はUpscaleで利用させていただきます。
それUpscale、ぽち!
![](https://assets.st-note.com/img/1731592820-fhd7yULYlcGJE80HSsjBwqNr.png?width=1200)
はい、もうめちゃくちゃ綺麗です。
全体的にBokehがかかるBRAV7のイラストの輪郭を見事にそして過度にAIぽさを出さずにシャープにしてくれます。
これぞSwitch Upscaleの威力。
これだけで、もう本記事の魅力はだいたい伝え終わりましたw。
モデルへのリンクです。
ちなみに本モデルで生成したイラストは販売可になっている点も安心して使えます。
次のモデルにいきましょう!
Leosam's HelloWorld XL
筆者がSDに目覚めるきっかけとなったLeosam様のcheck pointです。
全体的な使用感はMajicMix Realistic v7系統と思われます。
XLと名前にありますが、リンク先のFilm Grain 2.0というのがSD1.5用のモデルになっています。
御託は良いからUpscaleしましょ!ぽち。
![](https://assets.st-note.com/img/1731592820-KzBbeWowRfaIi9dpPVuYC2tm.png?width=1200)
はい、もうね、美しいです。
要はBokehがかかるBRAV7をAIぽさを強調せずに輪郭をシャープにしてくれるんですよ。
ちなみに本モデルはイラスト販売やマージ利用等が不可にチェックが入っているので気をつけましょう。
リンクです。
どんどんいきましょう。
MagMix v10
筆者、愛用のモデルMagMix v10です。
青色(あるいは寒色)が得意なモデルの生成イラストが多いように思いますが、MagMixは独特の雰囲気で赤色(暖色)が得意だと勝手に思っています。
プロンプトしてみるとわかると思いますが、BRAV7ともMajicMixとも違う独特な使用感があります。
それではupscaleいきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1731592820-FaxwL8yJdtZfqOPQXcSg9rv2.png?width=1200)
はい、美しいです。(語彙力)
わずかな違いかもしれませんが、ソフトな輪郭に仕上がります。
好きな人もいると思います。
リンクです。
MagMixのプロンプトや使用感を参考にしたい方はぜひNAItureをよろしくお願いいたします。
お次はこちら。
MajicMix Realistic V7
みんな大好きなMajicMix Realistic v7です。
最強のV7が登場してはや一年が経過していることに驚きを隠せません。
いまだに多くの派生モデルが作られるキングオブモデルの一つでしょう。
しかし一年たった今でもまだまだ王者の威風は健在です。
Upscale、どうぞ。
![](https://assets.st-note.com/img/1731592820-04pwxD5WkEhTlzF3AbB6Nos1.png?width=1200)
いうことなしでしょう。
BRAV7で生成したイラストをMajicMix Realistic v7でアップスケールするという禁呪。
この発想が、今までなんで出なかったかな(High Res Fixの機能が便利杉田という説もある)。
最後はこちら。
MengX Mix Real v3
筆者が最もおすすめするモデルの一つです。
表現が難しいのですが、プロンプティングがしやすいというか、結構長めのプロンプトを入力しても正確に解釈してくれる(ような気がする)モデルです。
系統としてはMajicMix系と思われます。
さぁUpscaleしましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1731592820-RSlOt48zrEDyfuaUB2dN1ixb.png?width=1200)
はい、どれも素晴らしい出来栄えでした。
モデルのリンクです。
おすすめのUpscale方法
ここまででSwitch UpscaleによるUpscaleのイラストを見てきました。
正直、どのモデルも甲乙つけ難く良いと思います。
で、結局、どれがいいの?ということなんですが、おすすめは全部のモデルでUpscaleしたらよろしい!ということです。
img2imgの設定の部分にあるScriptからX/Y/Z plotを選択しましょう。
X typeにcheckpoint nameを選択して、X valuesにupscaleしたいモデルを全部入れれば、複数のモデルで一気にUpscaleしてくれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1731596791-TC68lRkK2VHN4mOoqu97tz3Y.png?width=1200)
img2img gridでこんな感じに仕上がります。
![](https://assets.st-note.com/img/1731597282-SX12YL5MbRiDFx4qrjckEOa8.jpg?width=1200)
それぞれのイラストはimg2img-imagesに格納されます。
便利ですね!
4、究極最強のSwitch Upscale x LoRA
ここからはおまけの話です。
有料メンバーシップ向け記事として執筆します。
もちろん記事単品でも購入できるので今回のSwitch Upscaleが面白かったという人はぜひ応援お願いいたします。
LoRAを使用するとどうしてもモデル本来の良さが出にくいので筆者はLoRAを使用しない生成でしばらく遊んでいました。
ポーズや衣装、キャラクターを再現するLoRAなどもたくさんありますが、クオリティを上げるLoRAもたくさんありますね。
クオリティを上げるLoRAは積極的に使いたいところですが、前述の通りクオリティを上げようとすると生成されるイラストの構図も影響されてしまう。
ところが今回の発見であるSwitch Upscaleで、さらに気づきました。
LoRAなしで生成して、 クオリティ系LoRAを入れてUpscaleすればいいのでは?
![](https://assets.st-note.com/img/1731598037-3TCyZL7XN4JmUMRgbIGeQrFh.png)
はい、やりました。
クオリティ系LoRAモリモリでUpscaleしてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1731598110-pnYc1LkR04TNrDwKXE9uUVqG.png?width=1200)
はい、それが実は冒頭のイラスト、SD1.5で究極の一枚を仕上げてみる、というコンセプトで作成した一枚です。
そのほかにも同じ手法でこんな一枚が。
![](https://assets.st-note.com/img/1731599594-QKxyNCeOoVthn30IFADsR4gB.png?width=1200)
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