Sports Volunteer Festival 2020 in Fukushima③〜スポーツボランティアによる情報発信を
被災地の風評払拭には、普通の人(一般人)による大量の情報発信が必要だと思っています。
マスコミとか行政とかがいくら「良いこと」を「美しく」「大々的に」発信しても、残念ながらそれを鵜呑みにする人はあまりいないでしょう。
そんなはずはない。絶対裏がある。信じられない。
結果として、やってもやっても風評被害は収まっていない。
でも、もし、何の利害関係もない大量の一般人がそれぞれに自分の感覚で「そのまま」を発信したら、その大量の情報は信頼回復に役立つはずです。
実際、何かを買う時だって、広告で引き付けられたとしても、やはり「口コミ」の評価を確認したくなります。たくさんの一般人の声は「信憑性がある」と思うのです。その量が多ければ多いほど、信頼は増すというものです。
スポーツボランティアは、「フットワークが軽くて、元気で、ちょっと社会の役に立ちたい、スポーツ好きな普通の人たち」です。
スポーツボランティアとJヴィレッジはそもそもとても相性が良いと思うのです。
Jヴィレッジは、サッカーの聖地という「プラスの物語」と、原発事故地から最も近いスポーツ施設で、事故処理の最前線基地だったという「マイナスの物語」を両方持った施設です。しかも、かなり不便な場所にある!
ここに足を運ぶには、お金も時間もかかります。
でも、スポーツボランティアの人は、Jヴィレッジに足を運びたい!というモチベーションがかなり高いグループだと思うのです。サッカーの聖地としての魅力を知っており、社会的活動にも敏感な人が多いです。そして、「行きたい」「行かなきゃ」と思ったら、その不便さなんか一足飛びにして動けるのがスポーツボランティアの人たちです。
その元気とフットワークの軽さ、そして「ちょっと社会の役に立ちたい」という思い。
もちろん、いろんな意味で「余裕がある」人が多いです。(余裕がないのにボランティアにやたら励んでいるとしたら、ちょっと問題です(^^;))
スポーツをささえることに喜びを感じる感性を持つスポーツボランティアこそ、
被災地の口コミ人として、Jヴィレッジに足を運び、被災地を見て周り、情報を発信できる人たちだと思います。
Jヴィレッジが、そんなスポーツボランティアが集い、交流する場所、スポーツボランティアに感謝のセレブレーションを送る場所に福島がなればいいなと思うのです。
(つづく)