Sports Volunteer Festival 2020 in Fukushima ④〜福島のNPOとして
2011年3月の東日本大震災の日の様子は、備忘録的に以前こちらに書きました。
震災で、ルーターズに変化があったか?と問われれば、「なかった」と答えます。
福島は震災で大きく変わりました。
原発事故によって避難を余儀なくされ、福島を出て行かざるを得なかった人もいる一方で、福島の復興支援に入ってきた人もたくさんいました。
お金がやたら動いている雰囲気がありました。(あまり縁はありませんでした。)
人々の価値観が試される場面が増えました。目に見えない放射能は、それを危険と捉えるか、気にならないと思うか、個人に判断を任されたような状況でした。私たちは、相手を傷つけないために、自分が傷つかないために、主張をすることをやめました。
ルーターズは、明確に「スポーツ」にこだわり続けました。
「Fukushima」や「震災」に結び付けられることは基本的に望まなかったと思います。
乱暴な言い方になってしまいますが、「面倒臭い」と思いました。
ルーターズは、震災後たくさん需要があった「復興ボランティア」に、団体としてはほとんど協力しませんでした。ただ黙々と、スポーツをささえる活動のみを続けました。
あくまでも私たちは、「スポーツボランティアのNPO」です。
おそらく福島県内で唯一の、です。
そして16年がたちました。
オリンピックはその「最終ステップ」みたいな気がしていました。そこでは、「福島」に役に立つことを、恩返しを、少しでもやりたいと考えていました。
しかし、今回コロナでオリンピックが延期となり、逆に「オリンピックはゴールじゃない」ことがはっきりしてきました。
それでも、今後は、何か「福島のために」やれることを
「スポーツボランティア」の皆様と共に、「スポーツボランティア」を通じて、やりたいと思います。
それが私たちのミッション、使命です。
(つづく)