Volunteerにパートナー企業無し~復興五輪でボランティア後夜祭を②
オリンピック・パラリンピックというイベントはもともと「アマチュアスポーツの祭典」であった。(懐かしい!)
大きく変わったのは1984年のロサンゼルス大会からだと言われている。
その頃、オリンピックは多額の税金を使うイベントというイメージが強く、1984大会の立候補都市はなんとロサンゼルスのみだったそうだ。
ロサンゼルス大会は高額のテレビ放映料と、スポンサーを1業種1社計30社のみに絞ることで、1円の税金も使わず、大幅な黒字を出すことに成功した。
この成功がその後のオリンピックの「商業化」に影響を与えた。…というのが一般的な、そして私の知識だった。
先日、ある「東京2020パートナー企業」のオリパラ推進室の方から、とても分かりやすい説明を受けた。
オリンピックはそこで「企業の広告、宣伝をしない」という古くからのアマチュアリズムは変更していないというのだ。そういえばテレビを見ても会場に企業広告を見ることはない。「パートナー企業」は大会運営に必要な物資や技術を提供する企業であり、そこで「企業広告」をすることはできない。ただし、その見返りとして「独占的な」立場が保証されていると。(わかりやすく言っているので、言葉の選択が間違っていたらごめんなさい)
実際にはロサンゼルス大会から30年以上が経った今、パートナー企業も物資や技術だけでなく多額のスポンサー料を支払っているし、大会運営には行政も深くかかわり、多額の税金が使われているのだが…、
「ボランティアに関しては、パートナー企業はないでしょう!」
そうか!それは当たり前だけど、すごい情報です!
独占的に守られる企業がないということは、裏を返せば、排他性もないということです!
オリンピック・パラリンピックという(ある意味)世界最大の商業イベントが、運営にあえて一般募集のボランティアを使うというのは英断だと思う。
お金を介して運営スタッフを雇うほうが、ものすごく楽なはずなのに、
あえて11万人のボランティアを活用するというのは、まさにオリンピックの「アマチュアリズム」の体現であり、最後の砦でもあると思う。
この機会提供に素直に感謝して、私たちボランティアはこの機会を思いきり楽しみ、そしてスポーツボランティアという「スポーツの一つの楽しみ方」が文化となるよう発信していこうではないか!
そして、最終日(9月6日)Jヴィレッジで福島の人とボランティアが交流できれば最高だ!
さあ、今日も元気に頑張ろう!