ボランティアに「飽きる」日もあります
「ボランティア、飽きたから辞めるわ」
熱心にファイヤーボンズの活動に参加していたAさんから突然の電話。
あらあら、何かありましたか?
もちろんいろんな理由が重なってのことのようです。
が、
「飽きた」という感覚、私もわかるような気がしました。
「忙しすぎるから、もっと人(結局バイトですが)を増やしてほしい」
「ちゃんと休憩とか回せる人を配置してほしい」
「スタッフの皆さんに、ボランティアのこと理解してもらいたい」
「ボランティアとバイトを同じ扱いしてはダメ」
いずれもこちらからお伝えしたことです。
それに球団の担当者が真摯に応えてくれて、
今年の球団フレーズでもある「気配り」を精一杯してくれました。
その結果、「飽きて」しまう・・・
なんとも申し訳なくて・・・
難しいものですね、ボランティアって。
Aさんは今シーズン、おそらくずっと「チラシ配布」に配置されていました。
マイ指サックを持参し、開場前のサンプリング作業も手際良くこなし、まさに「プロっぽく」なっていました。
70歳を超えた年齢であることを考えると、
「得意な分野で、空いた時間には椅子に座ることもでき、寒くもなく、IT系のトラブル不安もなく、老眼で券面を判定する辛さもない」
この配置はベストであり、球団の気配りの結果でした。
バイトと比べて休憩はしっかり確保され、業務に余裕がありました。
でも、さすがに、10試合近く同じ業務だけだと、「飽きる」と思います。
ちゃんと休憩を回してくれる担当の方がいると「勝手に業務を交換したり、休憩したり」できません。ボランティア同士でもう少しフレキシブルにやれると良いのですが・・・。
なぁんて、
まあ要望の多いこと!
だからボランティアって面倒くさいのよね!
と言われてしまいそうです。
ボランティアは「お金」ではなく「気持ち」で動いています。
その「気持ち」は、実は全然特別なものではないと思います。
普通の人が、普通に感じる、あたりまえの「気持ち」です。
たぶんプロスポーツの現場では、ボランティア以外のほとんどの人が「お金」を介して動いています。
選手も、観客(ブースターさん)も、スタッフも・・・
だから、余計に難しいし、面倒だと思うのですが、
時々、「お金を抜きに、普通の人間が、普通に感じる気持ち」について「気配り」していただけるとそれだけで解決することは多いと思います。
Aさんは、毒を吐いたらすっきりしたのか、
「やっぱり今週も手伝うわ」
とまた連絡をくれました。
少しずつ、みんなが知恵を持ち寄り、妥協し合い、高めあい、
良いボランティアの現場を作っていきましょう!