1886 スーラ グランド ジャット島の日曜日の午後
Art Institute of Chicago
アメリカで見ておきたい名画の筆頭でした。
シカゴのArt Institute of Chicago シカゴ美術館にある この絵は大きくて明るくてとても印象に残る絵。
グランド ジャット島散歩の記事です
ちなみに、
グランド ジャット島の日曜日の午後が好きすぎて、パリに行ったとき現場を散歩してきました。そのときの記事がこちら。
スーラや印象派展について思うこと
スーラは日本に数点しかないので、海外の美術館でスーラがあるとなんか得した気分。1886年とはスーラがグランドジャット島の日曜日の午後を第8回印象派展に出品した年です。スーラや新印象派が出てきて、それまでの印象派の人たちとの折り合いがうまくいかず印象派展はこれが最終回。
一方の新印象派ではスーラが1891年に31才で亡くなってしまい、スーラと並んで点描画を制作していたピサロは作風が変わり、シニャックは点描だけど独自のアジが強くなってスーラの作風は彼だけで途切れた形となりました。印象派やエコール ド パリの画家はそれぞれの作風なので継承されないのが普通でしょうが、スーラは理論的でエンジニアというかマニアっぽいので理論や、芸術と技術の融合といった視点で今にもつながるイノベーターだよなあと感じます。
米国ワシントンD.C.のナショナル ギャラリー
パリのオルセー美術館
せっかくなので、パリのオルセー美術館の収蔵品を貼っときます。
これらは小品だけど、スーラらしい新印象派な作品群。
スーラって絵の縁や額までデザインしたりと、絵だけじゃなくて作品をどうまとめるかまで色々考えてたんだろうなあ。エンジニア魂~
エジンバラのスコットランド国立美術館
ロンドン ナショナル ギャラリー
ロンドンやワシントンにある小品はスーラの制作活動を知るよいヒントになります。下書き、習作で描いたと思われるもの、グランドジャット島のように点描画の大作になったものの点描ではない下書き、配置違いとか、色々なアプローチのあとがあります。点描でも点の大きさや粗さを変えた習作とか。物静かで私生活がよく判らないと云われるスーラですが、生真面目なエンジニアって感じのキャラだったんじゃないかと思います。
ここにアップした絵は、
シカゴ美術館@米国シカゴ
ナショナルギャラリー@米国ワシントンD.C.
ナショナルギャラリー@ロンドン
スコットランド国立美術館@エジンバラ
オルセー美術館@パリ です。
いずれも世界的に著名な美術館ですね。スーラファンとしては嬉しい。
パリの現場で名画のこと思った記事デス。
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