コートールド展とクラシックのCD
1998年のコートールド展は日本でも巡回があったそうですが、私はこれをトロントの Art Gallery of Ontario で観ました。
普段は展覧会グッズってあまり買わないんだけど、このときは印象派作品の選りすぐりだったので記念にしようとCDを買いました。
このCDは最初はたまに聞く程度だったんだけどそのうち定番になりました。
はじめは選曲をあまり気にしていなかったけど、ドビュッシーあたりから、なんでこの選曲なの?それぞれいつ頃の曲なの? と調べると、コートールド コレクションの絵とCDの音楽がほぼ同じ頃の作品と知りました。
1 Faure_ Pelleas and Mellissande Prelude
ペレアスとメリザンド 前奏曲
2 Debussy_ Prelude a l'apres-midi d'un faune
牧神の午後への前奏曲
3 Debussy_ La Mer_ De l'aube a midi sur la mer
海 夜明けから真昼まで
4 Debussy_ La Mer_ Jeu de vagues
海 波の戯れ
5 Ravel_ Daphnis et Cloe suite 2 Lever du jour
ダフニスとクロエ 組曲第2楽章 夜明け
6 Ravell_ Daphnis et Cloe_ Pantomime
ダフニスとクロエ パントマイム
7 Ravell_ Daphnis et Cloe _ Danse geerale
ダフニスとクロエ 全員のダンス
フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルとこの選曲いいよなあと思います。
それからはこのあたりの時代の作曲家を聞くようになって、気が付いたらサティが住んでいたパリ郊外の アルクイユ へ行ったりしてました。
最初にフォリー ベルジェールへ行ったのはパリ東駅近くのホテルに滞在していた時。朝起きてココやオペラ ガルニエあたりを散歩しようとのんびり歩いたり、カフェで朝食食べたりしながら名画の現場を発見したのでした。
別のときはパッサージュをヴィヴィエンヌから順に北に上がってパッサージュが尽きたあたりをぶらぶらしてたら、思いがけずフォリー ベルジェールに再見!
パリってこうした色々な視点で楽しめる街です。
図録の表紙 マネのフォリー ベルジェールのバーは1882年に描かれた油絵の大作。CDの曲は1890年から1900年頃に初演された曲のよう。
さらに云うとパリの地下鉄が走り始めたのが1900年頃なので、だいたいみんな同じ時代と云えるでしょう。
フォリー ベルジェールだけでなく、いくつかの曲が初演されたシャトレ座はコンシェルジュリーのセーヌ川挟んだ北側に今もあるし、オペラ ガルニエやオデオン座もそうした演奏がされた時代と変わらずあります。そうした街中を高架のメトロ6号線や2号線に乗ったり、バスでしばらく行ったりするとパリ感満点。。。
トップ写真のコートールド展の日本語の図録はしばらく経ってから、神保町で発見して購入しました。この図録は丁寧なつくりで説明や解説も勉強になります。各作品の説明おわりには、いつ、いくらで購入したって書いてあって、普段はそんなこと思いもしないのでへぇ~と思いながら眺めたりです。
ちなみに、高額だったツートップはマネのフォリー ベルジェールのバーと、ルノワールの桟敷席でした。
そういえば、
NHKの名曲アルバムってそうした手引きにいいですよね。まとめて手に入れる?購入?とかできないのかなあと思ったりです。
興味やネタが発散してパリ熱が収まりません。。
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こんな興味からもセーヌ左岸やマドレーヌ寺院あたりを歩いたりしてます。
この記事書いたときは、なんでリンデンが通じないんだよ、フランス人!と思ってましたが、ティユールって全く違う単語なのでした。
最近は家でティユール+メンテを飲んでると、家族からティユールはまぁまぁオイシイと言ってもらい、イヒヒ、シメシメと思ったりしてます。